現在のご宴席で、大人言葉を覚えるより、必要な事①

銀座のふぐ職人、熊澤でございます。
1月・2月は、ふぐの旬です。
関西の方をご招待するから、ふぐ料理、
そこまではよかったけれど、ご自身はふぐ初めて。
そうおっしゃる方、いらっしゃいます。
私たちと同じ 関東に暮らす方たちにとって、ふぐというお魚は、
関西の方に比べて、食べた事がない方の方が、まだ多い位ですね。
大丈夫、大丈夫。
そんな方のために、
ご宴席が穏やかに進む、ふぐの味わい方をご紹介します。
ふぐは、とかく、ウンチク の魚です
画像は、当店のふぐさし。
2人前を一皿に盛り込みました。
ふぐ料理の、代表的なものは、
ふぐさし(刺身) ふぐ皮 唐揚げ 焼きふぐ ふぐちり(ふぐ鍋)
ほかに、煮凝りや、今の時期ですと、白子もございますね。
ふぐ料理は、
とにかく、「こうするんだ~」という、ウンチクのカタマリです。
ふぐが初めて、というのが、引け目になるどころか、むしろ、
「僕、ふぐ、今日初めて食べます~」
と申し上げるのが、宴席の話題の、大きな武器にできるくらいです。
正客様には、大変申し訳ないのですがー。
ふぐ料理を初めて召し上がる方と、ふぐ通の正客様とのお席は、
正客様に、ふぐのウンチクを語って頂きながら、ご一緒にお料理を愉しむ。
そういうスタンスに、自然になります。
以下、ひとつずつ、説明申し上げます。
ふぐさし
写真の、一緒盛りも、とっても豪華です。
対して、特に、女性のお客様を接待する際には、
1人前ずつ、分けて盛り付けて頂くことも、とても好まれます。
食べ方は、「箸で何枚もまとめて食べた方が美味しい」とか、
いろいろ、先に聞かされる情報が多いのも、ふぐさしですね。
ふぐに関する ウンチクのほとんどは、デフォルメされていますので、
最初はとりあえず、ふぐさしは1枚ずつ、薬味を入れたぽん酢に漬けて、
正客様のペースに合わせて食べましょう。
味は・・
この時点では、初めての方は、ぽん酢の味が美味しい と感じる程度で、
ふぐには、あまり、味を感じていないと存じます。
ふぐは、申し上げてみれば、ステーキの対局にございます。
脂無し、薄味、甘くない、共通項は、コラーゲンたっぷり。
そして、味の「核」は、隠れています。
その美味しさの「核」に、本日最初のお食事で、感づくか、またの機会か、
とにかく、感づいた瞬間、
「あ! ムチャクチャ、濃い味だわ~」
と、急に感じるので、
「なんだかわからない」とお感じでも、そのまま、食べ進んでみてください。
ふぐの皮
ふぐには、皮が3種類ございます。
それぞれ、味も歯ごたえも、全部違うのですが、どれもふぐです。
ふぐの味に気付く方は、この辺りで、気づかれだす方が多いですね。
気をつけることは、
ふぐの皮を召し上がるときは、
ぽん酢にキチンと漬けて、薬味も一緒に食べて下さい。
煮凝り
ふぐの皮の、ゼリー寄せ、です。
この「煮凝り」作り方によって、見た目は一緒でも、味わい方が違います。
ゼラチンを使って、手早く作られた煮凝り
店員さんが「ぽん酢に漬けて」とおっしゃると思います。
前述の、ふぐ皮と同じですので、忘れずに、ぽん酢に漬けて下さい。
ふぐ皮を煮込んで、煮詰めて作られた煮凝り
ぽん酢に漬けずに頂きます。
甘辛団子のタレが、ゼリーになったような味わいです。
白子

日本三大珍味の、頂点!
とも、言われますが、
実際に召し上がったことのある方は、そうは いらっしゃらない。
それが、ふぐの白子です。
白子は、とっても、お値段が張ります。
お客様へ注文して差し上げると、大変喜ばれますが、ご予算と相談して。
白子がなくても、十分にごちそう感は出ています。
味について、ですが、
ふぐの味に感づいていらっしゃる方には、
「何て旨い料理なんだろう!」
まだ、ふぐの味を感じきれていらっしゃらない方には、
「不思議な、トロトロ」
料理の仕方が変わると、全部の味が変わる、それがふぐ料理です。
以降、だんだんと、味の濃いお料理に移ります。
ーその2へ続くー
<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>



