東京人が、白味噌を使うためのヒント①

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:食育・マナー

獅子ゆず

似てるけど異文化なコミュニケーション


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

巷は本日、クリスマス・イブ。

でも、お正月の準備も、忙しいですね。

本日のお題に合わせて、

先日、足柄山の麓のお店で見つけた、獅子柚子の画像を飾ってみました。

我々、 東京人 = 関東人 に起きている、ちょっとしたブーム。白味噌。

でもね、我々関東人には、白味噌に対して、少しハードルがございまして。

見た目は似ているんだけど、そこは、異文化なわけで、

少々、いつものお味噌とは違うコミュニケーションが、必要でございます。

せっかく、お雑煮を皆さんがお作りになる、これからの時期、

関西圏に、友人の多い私が、

白味噌ビギナーの方へ、ちょっとしたヒントをお知らせします。

あくまで、「なんちゃって白味噌仕立て」です。

関西の方、少しばかり、大目に見て下さいね。

では、始めます。

白味噌は、関西の白味噌屋さんから、買いましょう


関東で売られている味噌にも、最近は「赤」「白」と、表示がございます。

でも、関東の味噌の製法は、赤味噌でございまして、

「一味違う♪」 のお味噌も、「おかぁさ~ん」のお味噌も、赤味噌。

乱暴に申せば、赤味噌の中で色の薄いのを、「白」と表示しています。

今回私がお話します、

白味噌=西京味噌 は、この誤解を避けるために、

関西に蔵元があるお味噌を選んでください。

お店の冷蔵コーナーを探すと、見つかりやすいです。

できるなら、思いっきり甘味の濃いのが、良いのですが、

お店に、いくつか種類があると、迷ってしまいますよね。

それに、白味噌は、なんと申しましょうか、私の勝手な私見ですが、

内容量と、質と、お値段の関係が、

どう~にも、悩めるような設定に、見えるんです。

迷った時は、表示攻撃。

「特選」とか、ゴテゴテ、表示の貼ってあるものを、最初は狙ってください。

だしは、昆布だし


今回のゴールは、白味噌で仕立てる おつゆです。

お出しは、昆布を、多めに用意してください。

昆布の産地銘柄は、あまりこだわらないでも平気です。

究極の味を目指す方は、お魚のだしも使いましょう。

ふぐ、とか、ぐじ、とか、鮭、とか。

特にふぐは、白味噌との相性はバッチリです。

お正月に、おめでたいから、

お野菜は、九条ネギ、自然薯、大根、金時人参など。

お酒やみりんは、料理酒やみりん風調味料ではなくて、

安くてよいので、本醸造 や、本みりん をつかいましょう。

そして、薄口醬油。

ほんのちょっとしか、使わないけれど、ヒガシマル があると、最高です。

丸いお餅なんかがあっても、気分が出ますね。

そして、忘れちゃならない、黄色いゆず。

これで、買出しの支度は、整うと存じます。


次回は、いよいよ調理に入ります


<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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