現在のご宴席で、大人言葉を覚えるより、必要な事②

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:宴席・接待・縁結び

ぎんざ姿店内

現在のご宴席で、大人言葉を覚えるより、必要な事①

そもそも、どうしてご宴席は必要なのか?


大人言葉は、変わります


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

10年以上前のある時期まで、レストランムックの取材に応じて、

私は実際お話されていた「大人言葉」について、毎年お話しておりました。

たとえばー

「この辺はお詳しいの?」は「2次会はあるの?」

「いや~大変ごちそうになって」は「そろそろお開きにしましょう」

で、あったり。

でも、上の私のお話は、10年以上前の世の中を背景にしていた、言葉の意味です。

そもそも、

「大人言葉」は、なんとなく、お相手に勘づいてほしい、

「【「あー、この話だな、】と、気づいてくれヨー」、という類の言葉でして、

時代が変われば、その意味だって、どんどん変わります。

お相手が、年配の方で、ご宴席に精通されていそうな方なら、ともかく。

コロナ渦を過ぎた現在は、

「この辺は、お詳しいの?」

と、正客様に聞かれたからと言って、

「2次会は、あるの?」

とは、聞いてはいらっしゃらない事が、多いんじゃないかなぁ、と思います。

こうした、大人言葉を理解するより、

本日は、案外に、ご宴席初心者の方が、理解できない問題、

「なぜ、宴席が、営業に繋がるのか?」

について、お時間を頂けたらと存じます。

そもそも、宴席は、何のため


説明のために、お話を、ものすごく単純に申し上げますが、お許しくださいませ。

たとえば、1個の商品を買う時。

貴方は、一人でレビューを見て買ったり、買った後の感想を自由に言ったり、しますね。

この時、売主様はあなたに、一度頭を下げれば、良いはずです。

では、同じ商品を1000個、買ったら?

1000個、ともなれば、その時、貴方は、

買った品物を、加工などして、他の買い主様へ、販売しようとしているでしょう。

売主様には、当然、従業員さんがいて、

貴方もその時は、貴方のお客様や、スタッフさんを抱えていると存じます。

売ってくれなければ、買ってくれなければ、お互いのスタッフの生活ができなくなります。

すると、

本当にキチンと、売主様は届けてくれる人だろうか?

売主様も、貴方を、どんな人なんだろうか?

ご自分のスタッフさんのため、お客様のため、

お互いに、お相手を、もっとよく知る機会が、どんどん必要になってきます。

それで、たとえば、

忙しい中、時間を割いて、一緒に、一つの事をする。

そうして、お互いを信頼しあう。

それが、お食事になったのが、ご宴席、

そう理解なさって、ご宴席に臨まれては、いかがでしょうか。

きっと、ご一緒のご上司様が、頼もしく見えると存じます。

<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

40年以上の経験を持つふぐ調理師

熊澤彰プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼