レストランの置物は、宴席の話題に使ってください①

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:宴席・接待・縁結び

タヌキ

貴方に話しかけて頂くのを、待っています


料理店、レストラン、と名の付くところ、何か、飾ってあります。

壁の絵 人形 飾り皿 などなど。

こうした「美術品」は、ご宴席の話題にして頂くのを待っています。

銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

たいていは、お店さんだって、

そんな事まで狙って、置いている訳はありませんし、

何でもかんでも、というわけでは、確かに、ないかもしれませんが。

ゲスト様とのお話に、接ぎ穂がなくなってしまいそうな時に、ゲスト様の前で、

ちょっと、スタッフさんに、店の美術品について、お声掛けしてみてください。

たとえば、正客様が、

お部屋の絵に、少し興味を持たれたら、こんな質問をしてみる。

「この絵、誰の絵でしたっけ?」

すると、宴席用に気の利いたお店なら、余裕があるときに、

女将とか、大将、中居頭、なんていう、

ちょっと肩書が上のスタッフさんが、

絵のお話をして、お席を和ませに、いらしてくれます。

その、カラクリはー

実はこれは、意図していない「大人言葉」のひとつ




どなたでも、お耳にされたことがあると思いますが、

ご宴席特有の「大人言葉」、と申しましてね、

このお言葉を仰ったら、お言葉の他に、別のリクエストが含まれてますよ、という言葉、

本来の言葉を使う代わりに使う、「キレイ言葉」、です。

店の美術品へのお話は、大人言葉の中でも、店と、お客様との間の、通じ言葉で、

お店側にしても、そのつもりで、飾っている訳でも、ない、とは存じますがー

ある程度のお店さんなら、暗黙の了解で、通じる言葉です。

暗黙のー、と申しましたのは、

言われた瞬間、スタッフさんが、

「あ、主人を呼んでいらっしゃるんですね?」

と、気がついてくれる、という程度でございます。

別に、例えば表のように出来上がっているわけではない、マストも入っていない。

でも、貴方様がお店にとって、ウェルカムなお客様でしたら、

結構、お店側は、わかってくれます。

さて、でも果たして、ほんの少しの間持たせが、そんなに効果があるのか?

と、申しますとー

ーその2へ続くー

<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

40年以上の経験を持つふぐ調理師

熊澤彰プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼