(閲覧注意)プロの技・技術継承 ふぐ の 皮引き の動画を作りました

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:シェフの技

ふぐ の 皮引き

魚をさばくシーンの続く動画でございます。


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

苦手な方は、このお話のお題でございます、09:54頃まで、

飛ばしてごらんいただけたらと存じます。

ふぐ料理で、「つう」と呼ばれる方に、人気が高いのが、ふぐの皮。

とらふぐには3枚の皮があって、それぞれ、味と歯ごたえが違います。

この動画では、ふぐの中でも最高とされる、誰もが欲しがる、2キロのふぐを使いまして、

捌く板前の技術として、ふぐだけに必要な技術、ふぐ皮の皮引きをお見せしております。



最高の食材には、最高の技術が必要です


ふぐは、「人が味を作る魚」とも、呼ばれております。

それまで、ふぐを扱ったことのない方が、急にふぐをさばいても、

美味しいどころか、

独特の魚臭さが残ってしまって、食べられたものではなくなる魚でございます。

それを、下関はじめ、

ふぐを美味しくさばく技術のある港で、美味しくさばかれて、流通するからこそ、

ふぐは、世界的にも評価の高い食材にまで、昇りつめました。

ふぐは一般に、除毒の技術の、あるなしを、話題にされますが、

エキスパートの職人たちにとって、

いかに、ふぐのおいしさを引き出すか、が、実はとても難しいのでございます。

ふぐだけに必要な技術 ふぐの皮引き


現在、ほとんどのふぐの皮は、「皮引き機」という機械で、トゲを取り除いています。

東京都のふぐ試験でも、

最近になって、皮引きの技術は試験科目からなくなりました。

今後は、この、ふぐの皮引きの技術は、急速にできる方が少なくなると思われます。

それでも、

動画のような、大きなふぐの皮は、機械には入れられないので、

現在も、人間がさばいております。

やはり、最高の食材は、最高の技術を求めてきますね。

ふぐの美味しいさばき方のエッセンスは、現在でも秘密です。

私は、銀座にありながら、その捌き方を知っている職人でございます。

この動画では、その技術の一端なりとも、ご覧いただけたら、と、存じます。

<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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