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神社は私達の身近な存在。神様に伺うために覚えておきたい「手水舎」の作法

山木理代

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テーマ:参拝のマナー

神社って、一歩足を踏み入れると心地良く感じませんか?
頬に感じる風が爽やかで、フッと心が安らぎます。
心地良さに、神様が迎えてくれている?!と思いたくなります。
ついつい、神様~!!と頼りたくなりますが、神社はお願いばかりではなく「お礼を伝える場所」です。
神様だって「ありがとう」と感謝された方が嬉しいに決まってますよね!

神社

皆様のお住まいや職場近くにも、神社はあると思います。
全国にある神社の数は、コンビニエンスストアの数より多いそうです。
そんなに多いの??と驚きませんか?
それだけ神社は私達に身近な存在で、私達を守って下さっているのだと思うと嬉しくなりますね。

神様へのご挨拶前には「手水舎」でお清めを

ところで、神社参拝前に「手水舎」は利用されますか?
神様のいらっしゃる聖域に伺う前に手や口元、肉体の「穢れ」「邪気」を祓い、お清めするための場所です。
お清めをする順番にも作法があります。
是非、作法に則ってお清めをすることから始めましょう。

①柄杓を右手で取り、水を汲む
②水を左手にかけて洗う
③柄杓を左手に持ち替え、右手に水をかけ洗う
④柄杓を再び右手に持ち、左掌に水を受け、口をゆすぐ
⑤左手を洗う
⑥最後に残った柄杓の水を柄杓を立てるようにしつつ、柄の部分を洗う
⑦柄杓を伏せて終了

全て柄杓にすくった1杯の水で両手、口元、最後には柄の部分まで清めます。
実際にやってみると、一つの流れとして無駄が無く美しい!!
肝心なのは、洗った後、濡れた手を拭かないことです。
せっかく水で穢れを落としたのに、拭いてしまうと意味がなくなってしまうとか。
自然乾燥を待ちましょう。

神社によっては管理があまり良くないため、水が不衛生で口を付けるのが憚られることも。
そんな時には「口を付けるフリ」だけで許して頂きましょうか・・・。

無駄のない動きには美しさがあり、心に視線が宿る

ところで、先日伺った神社で外国人ご夫妻が参拝されていました。
小さな神社で、参拝客は私とそのご夫妻のみ。
私が手水舎で清めていると、お二人が興味深そうに見つめていることがわかりました。
ちょっとお節介ながら、伝わるかな?と分かり易いように、ゆっくり動作を。
すると、真似をして手元を清め口元を清め…一連の動作が出来て喜んで下さいました。

傍で見ていて思ったのは、真摯に向き合おうとする姿は美しい、ということ。
初めてでぎこちなくても、その姿には心が込められていると感じました。
かたちを表現する中で「心に視線が宿り、向き合うべきことに心が向けられる」のが作法・マナーなのではないでしょうか?


ところで、究極の禊ぎの方法は「入浴」だそうですよ。
神様は清められた綺麗な体に宿ってくださると。
1日の穢れや汚れ、辛かったことや嫌だったことを汗と共に「水に流す」
毎日のお風呂は最高の禊ぎタイムです。
お風呂好きな方、毎日禊ぎがバッチリできていますね~!!

8月ももうすぐ終わりです。
神様に感謝しながら、恵みの秋を無事に迎えられるようにと願いたいものですね。

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山木理代
専門家

山木理代(マナー講師)

株式会社エサンシエル

形だけではなく、思いやりの心を伝える本質的なマナーのアドバイスを行っています。全般に通用するマナーの基本を大切にし、応用範囲が広いのが特徴。意識が変わるだけで立ち振る舞い、身のこなしが美しくなります。

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