9月9日は「重陽の節句」です。五節句が大切にされる所以は?
暦の上では、本日は「立秋」です。早いですね!
とはいえ、今が夏気分を満喫できる時です。
夏、と言えばお祭りシーズン。全国あちらこちらで様々なお祭りが催されています。
私のふるさと秋田では「竿灯まつり」が昨日まで行われていました。
いつも以上に秋田の天気予報を眺め心配をしてしまうのは郷土愛かもしれません。
ご存知の方も多いと思いますが、竿灯は「稲穂」を表しています。
手で持つだけではなく、肩や腰、頭に乗せてバランスを取る妙技。
夜空にユラユラ揺れる竿灯の姿は、秋にしっかり実が詰まった稲穂の姿。
五穀豊穣を願う「米の国」秋田ならではの祭りです。
そして、夏の風物詩の一つ「花火大会」も夜空を彩っていますね!
こちらも「鎮魂」の意味が込められています。
夜空に咲く大輪の花の美しさに、重ね合わせる思いは人それぞれだと思います。
「祭り」と聞くと華やかで賑やか、楽しいというイメージ。
でも、根底には「感謝、願い、鎮魂、祈り」が込められていることにお気づきでしょうか?
一人より多くの人が祈り願うことで大きなエネルギーとなり、宇宙や万物に届くと思うのです。
自分だけの為だけではなく、人のために皆のために願うことができること。
これが最強の力です。
そんな思いが、伝統行事には込められて大切にされ続けている所以でしょう。
地震や水害、火災、土砂災害、雪災…
残念ながら自然の力の前では、人間は到底敵わないものです。
最善を尽くし、信じて念じることしかできません。
ですから、人間が人間を脅かすような力を作り出すことだけはあってはならない、とも思うのです。
年中行事や伝統行事は、日本に暮らす者にとって心の基盤、最強の心の支えです。
暑い中でも、目を閉じて心を届ける時間は暑さを感じないから不思議。
これこそ思いが繋がり届く瞬間、なのかもしれませんね。
お盆をはじめ、様々な祈りの時。
いつも以上に、心を込めて願いや祈りを届けてみませんか?