ステップファミリーが抱える問題/継親子関係の難しさ
セメントベビーを作る?作らない?
みなさん、子連れ再婚後、授かる子どもセメントベビーのことをご存知ですか?
セメントベビーとは
日本では、子連れ再婚後、授かった子どものことを”セメントベビー”と呼ぶことが多いです。
これは、日本特有の造語ではございますが、当事者の間では、よく使われる言葉です。
英語の「セメント」には「愛情を固める」という意味もあるので、子連れ再婚家庭の”家族の絆”を強固にするという意味合いを持っていたりもします。
ですが、このセメントベビーの存在が、家族の絆を強固にするどころか、家庭内での実親、継親、継子との関係性が悪くなるという存在になることも否めません。
もちろん、子どもは授かり物です。
ですので、セメントベビーを作るか否かは、各ご家庭で大いに悩むことでもあります。
結婚前に決めておく
子連れ再婚をする際、男女の感情だけではなく、連れ子のこと、住まいのこと、仕事のこと。
たくさんのことを話し合った上での再婚をお勧めしておりますが、新しく授かりたいと思う子どものことも話し合われるカップルもいます。
私のところへ来る相談者さまの中には、
「今のパートナーとの子どもが欲しいのですが、作っても大丈夫ですか?」
という、ご相談も頂きます。
私の場合、初婚で継母でしたので、やはり一度は子どもを産みたい。
そして、何よりも愛するパートナーとの子どもが欲しい。
という気持ちがあり、一人目を授かった時には、パートナーと二人で喜んだ記憶があります。
ですが、自分の子どもが出来た途端、継子に対しての嫌悪感が出てきてしまったのも確かです。
継子育てに奮闘しつつも”はじめての子育て”は、容易ではなく、何かある度にパートナーとぶつかっていました。
その理由としては、”我が子が一番かわいい”というのもありましたが、
これまで、継子たちに向けていた愛情の変化と対応の変化、自分が思うような毎日が過ごせなかったからだと思います。
そして、二人目を授かった時、とても悩みました。
既に我が家には、継子2人を含めて、私の子どもと、3人の子どもがいます。
ここで、4人目となると、経済的なこと、心身的なこと、自分が思い通りにならない心の状態。
とても、とても不安で仕方がなかったです。
そこで、”まずは、継子たちを含めて話し合いをしよう!”という行動を起こしました。
継子たちの反応は、ビックリしたのと同時に
「自分たちもお手伝いするから産んで欲しい」
との答えでした。
上の継子に関しては、嬉し泣きをしていたのを覚えています。
その後、継子たちは有言実行で、一人目の私の子どもを優先にお世話をし始め、
二人目の子どもが生まれた時にも、小さなお母さん、お父さんみたいにお世話に協力をしてくれました。
現在は、継子も私の子どもたちも、それぞれが大人になっていますが、何かある度に連絡を取り合ったり、会って食事をしたりしています。
家族で話し合うことの大切さ
さて、今回のタイトル、”セメントベビーを作る?作らない?”は、
その家庭毎で、決めて良いと思います。
まずは、家庭内での話し合いが必要です。
時折、再婚をしてもパートナーから「子どもは作らない」、
再婚相手の親族から「子どもを作らないでほしい」と言われることがあるのも事実です。
”本当はこうしたいのに”と、心がくすぶるようでしたら、私に相談をしてきてください。
あなたの気持ちに寄り添って、今後の生活プランを一緒に考えます。