管理員だけはマンションに残して欲しい
大手管理会社が小規模マンションに対し管理委託費の値上げを要請し、管理組合が応じなければ契約を更新しない、、、すでに1年以上前から少しずつ傾向が現れていましたが、今は世の中の大手・中堅管理会社でこの流れが加速しています。
財閥系の管理会社だけではありません。これまで「安い管理委託費」を管理組合へ提案し、財閥系大手管理会社などからリプレイス(変更)してもらい規模を拡大してきた独立系管理会社に至るまで、管理組合へ管理委託費の増額を提案し、提案が受け入れられないと契約更新しない、という荒業に出ています。
なぜ、このことを知っているか?
私が3年前に共同代表として設立した管理会社「㈱クローバーコミュニティ」へ、これら大手管理会社や独立系管理会社から値上げ要求されたり契約更新を拒絶された小規模マンション管理組合からの見積り依頼が増えているからです。
管理会社の目線で「管理委託費が安くて儲からない・修繕積立金が少なく、今後の大規模修繕工事で儲けることも難しい」ようなマンションから順次撤退して、身を軽くしたい(=利益率を改善したい・フロント担当者の仕事量を減らし離職率を下げたい)ということなのでしょう。
従来の管理会社は「自分たちで汗をかかない設備メンテナンスなどで楽して中間マージンを取る」「大規模修繕工事などの工事でリベート(または楽して元請け利益)を取る」というやり方で一定の利益を挙げて経営を成り立たせてきました。
なので、これらができない、またはやっても利幅が少ない小規模マンションから切るのです。
この「(儲からない)小規模マンション管理組合切り」は、4ヶ月前の週刊東洋経済でも書かれています。
一方で、私が経営するクローバーコミュニティは、この「中間マージン」や「工事リベート(元請け利益)」を一切排除し、ここで利益を出さなくても事業が継続できるビジネスモデルのため、他の管理会社から切られるような小規模マンションでも管理業務を引き受けることができます。
これまで楽して儲けてきた管理会社は、インターネットの普及でユーザーである管理組合が知識知恵をつけ始めると苦労します。
結論。正直なビジネスモデルが最後は勝つ。確信しています。