管理員だけはマンションに残して欲しい
管理会社としての見積もりは管理委託料だけ?
私が経営する管理会社(クローバーコミュニティ)では、マンション管理組合より管理業務の見積もり依頼を受けたとき、管理委託費の見積もりを提出します。
しかし、管理組合にとって、管理費のコスト削減が管理会社変更の動機であることが多いですし、管理組合にとってコスト削減が管理会社変更の直接の動機でなくても、サービス品質が同じでコスト削減できるなら「なお善し」でしょう。
クローバーコミュニティではお節介にも、管理委託費以外の支出項目についても、コスト削減のための試算をお手伝いします。
インターネット保守料が戸当たり1,800円!?
先日、神奈川県横須賀市のマンション管理組合より、管理業務の見積もり依頼をいただき、管理組合の各種資料をお預かりして、分析をしました。
お預かりした資料の中に、直近で開催された通常総会の議案書があり、収支決算報告書類を眺めます。
収入はいくら、支出はいくら、、、と、支出項目に「インターネット利用料」がありました。
マンション管理組合の決算資料の中に「インターネット利用料」または「インターネット保守料」といった支出項目があれば、それは
「マンションで高速インターネットサービスに全戸一括で加入している」
ということです。
そして、年間金額を月額・世帯当たりに換算すると、、、
なんと世帯当たり月額1,800円!
高い!!!
管理会社の中間マージンが乗っている「インターネット保守料」
はじめてみました、世帯当たり1,800円のインターネット保守料。
でも、もしかして、こう思っていませんか?
「高速インターネットが月々1,800円なら安いじゃん!」
確かに、ユーザーが個別にインターネット事業者と契約すると、月額3~4,000円代がかかりますから、月額1,800円は約半額です。十分に魅力的な価格でしょう。
マンションならではのスケールメリットを活かした安い月額料金です。
しかし!
今やマンション管理組合に全戸一括で導入されているインターネットは、月額1,500円を切るのは当たり前で、会社によっては月額1,000円を切るところもあります。
また、大規模マンションでは、月額700円に近い料金設定の会社もあります。 事業者との粘り強い交渉で月額500円に近い保守料を勝ち取っている管理組合もありました。
ですので、私のように数多くのマンション管理組合の収支を見ている身ととして、高速インターネット利用料が世帯当たり月額1,800円でも「高く」感じてしまいます。
この価格は、恐らく現在の管理会社が月額3~400円✖世帯数くらいを中間マージンとしてインターネット事業者から取っていると想像できます。
総会議案書の収支報告書に「高速インターネット保守料」が支出されていたら、あなたが実際にインターネットサービスを利用しているかどうかに関わらず、管理組合として毎月、全戸分を一括で支払っています。
ユーザーである区分所有者(組合員)から見れば、毎月の管理費と一緒に(または管理費に含まれて)自動的に引き落とされますので、支払っている感覚がないと思います。
この間は、横浜市の小規模マンションで、別のインターネット事業者への切り替えを提案して、月額1,400円程度だったインターネット保守料を、900円にしてくれた事業者へリプレイスすることができました。
仮に、50世帯のマンションで、世帯当たり月額500円が削減できれば、
50世帯 ✖ 500円 ✖ 12か月 = 年間30万円のコスト削減!!!
30年で900万円の貯金ができれば、エレベーターのリニューアルがタダになる計算です。
そうです、ちりも積もれば山となるのです。
当社は管理会社として、中間マージンを徹底的に排除し、少しでも管理組合へ還元することを考えています。
高速でなく低速インターネットになっていないか?
概ね40代以下の家庭の多くにとって、インターネットはTVよりも生活インフラとしての地位が高くなっていると思われます。私もほとんどテレビを見ることはありません。(そもそも見ないのですが)観たい番組は、インターネットを経由でYouTubeで観ます。
YouTube上にアップしてくれているユーザーがいます。しかもコマーシャルを飛ばせますし、カットしてくれている動画もあるくらいです。
高速インターネットはテレビの機能を兼ねていると言え、マンションの資産価値の一部を構成する重要なインフラといってもおかしくありません。
しかし、、、スケールメリットを活かし、かつ価格交渉をしたり事業者をリプレイスすることで安くなるインターネットサービスも、「通信スピード」が遅くては意味がありません。
インターネットで通信するのに、「動画」や「ゲーム」はかなりの容量を使います。動画やゲームのために利用することが一般化する前に設置されたインターネット設備の場合、設備そのものが陳腐化している可能性が高いです。
特に、家庭でのインターネット利用が集中する夜に動画やゲーム・大量のデータ通信をすると、かなり遅く感じたり、パソコンの前で待たされたり、フリーズしてしまったりと、画面の前でストレスを抱える経験がありませんか?
そのようなスピードに不満を持つ居住者が一定数いるマンションでは、インターネット環境が「ひと昔前」の状態のままであることがほとんどです。
パソコンや携帯電話(スマホ)もそうじゃないですか。3~4年後に買い替えると、スペックがどんどん上がっているのがわかります。マンションの共用部に敷設されたインターネット設備も同じ。環境は日進月歩で向上しています。それなのに、マンション共用部の設備が追いついていないのです。
私がマンション管理業界に身を投じた当時、
「マンションの共用部まで100MbpsのVDSLによるインターネット環境は早い」
と謳われていました。
それが、今では「遅い!」という時代です。
今では、共用部まで1Gbps(10倍)が2本、3本入っているのが当たり前の時代です。
性能の良いサービスがどんどん安く買える時代なのです。
管理会社変更時にインターネット環境も見直そう
冒頭にも書きましたが、当社ではマンション管理組合から「管理会社リプレイス」の相談をお受けしたときに、インターネット環境の見直しも一緒にご提案が可能です。
インターネットサービスが全戸一括で用意されているかどうかは「総会議案書」を見ればわかります。保守料が高いかどうかは決算資料でわかりますし、環境が良いかも調べればわかります。
現在のインターネット事業者へ交渉したり、他社へ相見積もりを依頼するなどして、
「快適なインターネット環境」を「低コスト」で導入できるようにサポートします。
もちろん、インターネット保守料に中間マージンは一切とりません。
100%管理組合へ還元します。管理会社変更時にぜひお任せ下さい。
皆さんのマンションでもコスト削減+インターネット環境見直しを行いませんか?
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