神様もいろいろ

こんにちは、マンション管理士の深山です。


　先日とあるマンションへ、管理内容見直し（管理費削減）コンサルティングの
プレゼンテーションに行ってきました。
　まだ築数年ですが、理事会役員の管理に対する関心や意識が高く、説明のし甲斐がありました。
こちらの考え方に理解を示していただき、具体的な管理費削減の分析依頼を受けました。

　現行の管理会社のサービスレベルが低いらしく、管理員だけが一所懸命に働いているため、
事情を知らないほとんどの区分所有者は管理会社の質についてわかる由もありませんが、
理事会役員は執行部としてしっかりと管理面について把握しており、今回のアクションに
つながったようです。


ところで、『お客様は神様』 という言葉があります。
私もそのように思います。
ただし、『お客様は神様、ただし疫病神も神様』
ともいえます。


　管理組合によっては当社の考え方や理念に共感して頂き、要望レベルはものすごく高いものの、
やりがいがあり良好な関係を築けるところがあると思えば、『ただ管理費を安くしたい』ことに固執して、
管理会社の真面目な仕事振りを考慮せずダンピングを迫る方が集まる管理組合もあります。

　そのようなマンションでは、当社のプレゼンテーションも「コスト削減」のところばかりに
質問が集中し、現行の管理会社の社員がその場に同席していても、『管理会社なんか変えれば良い』と
憚りなく叫ぶような人もいます。
　後でその管理会社社員と会話してみると、真面目でしっかりしています。
足りないのは自己主張くらい。

　また、そのような管理組合では、仮にコンサル会社やマンション管理士事務所を採用し、
管理費が削減できたとしても、満足しないばかりか報酬に不満を言うでしょう。
「なんだ、自分たちでもできる仕事だったな」と。

　一方、以前、当社採用前から報酬の値引きばかりを要求する理事さんがいました。
当社の提案内容やコンサルの進め方を吟味することなく、なんでも値引きと考えている方で。
その方の声が大きく他の理事さんがモノを言えない管理組合でした。


　当社としては、自分達のマンションの資産価値を上げ、気持ちよく快適に住むための支援先として
選んでくださるお客様のために、活躍したいと願っています。


仲間が一生懸命に取り組みたいのに、頭から値下げを言われると、モチベーションがガタッと下がります。『疫病神』の多いマンションからの依頼は、遠まわしにお断りしています。

　『お客様は神様』、されど『疫病神も神様』です。


マンション管理コンサルタント　メルすみごこち事務所