足すより引く　“収納”ではなく“断捨離”でキッチンを整える

キッチンは家の中でモノが増えやすく、
「片づけてもスッキリしない」と感じる場所。

けれど、原因は「収納力不足」ではありません。
実は「思考の整理」が追いついていないのです。

大切な思い出を選び残し
不要なモノを手放す
断捨離サポートならお任せください。

断捨離提唱者やましたひでこ公認
断捨離チーフトレーナー
小林理恵です。


先日、タカラスタンダード三鷹ショールームにて
「キッチンの断捨離講座」を開催いただきました。




主催は東京小平市で70年。
株式会社清水建設工業様。
会場は東京三鷹市タカラスタンダードショールーム。

実際のシステムキッチンを前に、
参加者の皆様とともに
「モノと私・モノと空間の関係性」を
見つめ直す時間となりました。

「収納」と「断捨離」は、真逆の発想

収納は「いかに効率的にモノを収めるか」
を目的とした「足し算の思考」。
一方、
断捨離は「何が不要か、必要か」
を問い直し、見直す「引き算の思考」です。

収納の工夫を重ねるほど、
新しいボックスや棚を増やし、
結果的にモノが増え
「しまう技術」が上達していく。

確かに片づいたように思えます。
けれど、それは本当に快適な暮らしを
生み出しているでしょうか。





「出し入れに手間暇、時間がかかり
めんどくさくなって戻すのをやめてしまった」

かえってめんどくさい作業を増やして
窮屈な状況を作り出しているのかもしれません。

もし、そんな経験がおありであれば
「引き算の思考」をつかう断捨離がおススメです。

断捨離では「収める前に、不要では？を問う」という考え方。
つまり
【自分とモノとの関係性を見直す】
思考の整理法なのです。

キッチンに現れる「思考の癖」

キッチンは、家族の命・健康を支える「家の中心」。
それゆえに、
「家族のために」
「健康のために」
「身体に良いから」
といった想いが重なり、
モノが最も溜まりやすい場所でもあります。

今回の講座では、
キッチン収納とそこによくあるモノを実際に用いて、

「きれいにしまう」と「心地よく暮らす」は違う

というお話をしました。

ピッチリキッチリ整った収納ではなく、
「開けたくなる」空間をつくること。
そこに立つことが愉しくなる。
料理や片づけが愉しくなる。
それが、断捨離で目指す「キッチンの整え方」です。

「足す」より「引く」が　心を軽くする

「使えるから取っておく」ではなく、
「今の自分に必要か、相応しいか、心地よいか」
問い直して、判断し、決めていく。

それは、モノを通して自分の考え方、
価値観を見つめ直すプロセス。

収納を増やすより、モノを減らすこと。
それは、スペースを空けるだけでなく、
「思考のゆとり」
「心の余白」を取り戻すことでもあります。


参加者の皆さまからは、

「収納を増やすより、モノを見直す方が気持ちが軽くなりました」
「キッチンを見ると、自分の思考の癖まで見えてきました」
「片づけと収納、断捨離と収納を勘違いしていました」
「帰ったらさっそく、取り掛かってみます」

といった声が寄せられました。


今回の講座を通じて改めて感じたのは、
「空間が変わると、意識が変わる」ということ。

今回は実際のシステムキッチンを使って
実際に体験いただけたことが
より実感として味わっていただけたのだと思います。