適応しすぎも問題なんです

斎藤せい子

斎藤せい子

テーマ:渋谷で心理カウンセリング

私のクライアントさんには、頑張り屋で努力家で回りにとても気を使う方が多いです。

頑張ること・努力すること・回りに気を使うこと、どれも悪いことではないですよね。
だから私のクライアントさん達は、人に好かれ友人も多く回りに頼られていることもよくあります。

ところが・・・みんな辛いと言うのです。

努力することや頑張ること、回りに気を使うことに疲れて、何もかも投げ出してしまいたいとか
時にはこのまま死んでしまってもいいや・・・などと思うこともあるようです。

努力や頑張りは、自分の成長に繋がったり、目的を達成する充実感を味わえる一方で
辛さや苦労になってしまう人もいる。

この違いはどこからくるのでしょう?


それは「自分が望んでいること」をやっているかどうかで違いが生まれると考えられます。

自分が楽しいと思うことなら何時間続けても、なんなら寝なくても元気に続けられる
という経験はありませんか?

私は小さい頃から読書が大好きで、夢中になって読んでいるときは全く眠くなりませんでしたし
ある時は読みながらお茶を飲もうと思って、ヤカンでお湯を沸かしていたのにピーピーヤカンの
音さえまったく耳に入らず火事を起こしかけたこともあります・・・。

また、私はビジネスパーソンの頃、毎日終電で帰ったり、時には徹夜をしたりという生活を
何か月か、時には何年単位で続けていましたが、その合間に自分が学びたい色彩学や心理学を
学んでいて、人には「頑張ってるね!!」と言われていましたが、ちっともそんな気はなく
むしろ楽しんでいました。

でも、自分の望まない「お客様の為にならない提案」や「会社が勝手に作った高すぎる売上目標」
の為の行動はやはり苦しくて、ストレスで胃潰瘍になったり、偏頭痛が悪化したりしました。

「頑張ること」や「努力すること」「回りに合わせること」が辛いと感じているなら
それは過剰適応かもしれません。

「過剰適応」とは本来の自分の感情・気持ちを抑えて回りに合わせすぎてしまうこと。


最初はいいのですが、過剰適応している人は自分が自分を押し殺しているのと同じように
相手も自分を押し殺してくれないと怒りを持つようになります。

そして、どこかでその怒りを爆発させ、今まで築いた周囲との関係を壊してしまいます。

その後、そんな自分に罪悪感を覚え、これまで以上に過剰適応し、また爆発・・・という
スパイラルを繰り返していきます。

もともとは環境に合わせて生きていくため、身を守るために必要なことですが
度が過ぎてしまうと自分を抑える「過剰適応」から自分の気持ちを殺してしまう
「自己破壊的同調」となります。

この過剰適応、個人的な主張や行動の自由を極端に制限される会社員などに多く
見られるため会社人間症候群と呼ばれることもあります。

今、「頑張ること」や「努力すること」「回りに合わせること」が辛いと感じている方、
過剰適応していませんか?

まず気づくことがそこから抜け出す第一歩です。

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斎藤せい子
専門家

斎藤せい子(心理カウンセラー)

アルテミス・アレス

自分に自信が無い、自分が嫌いなど「変わりたい!!」と思って頑張っているのに変われないあなたへ。変わるためにはコツがあります。そのコツをお伝えし、あなたが変わるサポートをします。

斎藤せい子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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