最悪レベルの五十肩 頑張って治すぞ!
肩こりの患者様、そして五十肩の患者様から、よくこのような質問をされることがあります。
「私のこの肩こりは、五十肩ですか?」
「五十肩って、肩こりからくるんですか?」
肩こりも五十肩も「肩」に起こる身体的不調ですし、五十肩を患った方にお聞きしますと「もともと酷い肩こりで…」って方が多いので、「私は肩こりだから、五十肩になったのですか?」と考えてしまうのかもしれませんね。
答えから言えば、
「肩こりと五十肩は別々の身体的不調ですが、関連性は有ります」
〇肩こり
首や肩周辺の筋肉が疲労や緊張などで張ってきて、血行が悪くなり、それが神経へのストレスとなり「重い」「だるい」「張る」などのコリ症状を引き起こします。
肩こりが酷くなると、頭痛や吐き気、イライラや睡眠障害などを誘発することも稀ではありません。
一般的にデスクワーカーなどの運動不足気味の方や、ストレートネック・猫背・巻き肩などの姿勢の悪い方に起こりやすいです。
〇五十肩
肩関節を構成している筋肉・腱・関節包などに、何らかの要因によって筋肉・腱・関節包が硬く縮かんで発症します。
要因は、肩関節の使い過ぎや動かすことの少なすぎで起こることもありますが、私の聞き取りでは、「普通に生活していたのに起こった」と全く不明のことが多いのも事実です。
五十肩になると肩関節の動きが悪くなり、大きく動かそうとすると痛みが起こります。
重症例では、夜中の疼くような痛みで睡眠が充分に取れなくなったり、腕を水平よりも上に挙げられなくなります。
このように「肩こりと五十肩は別物」と言えるのですが、先にも書いたように「関連性はある」と私は考えています。
先ずは姿勢。
肩こりにしても五十肩にしても患っている方って概ね、猫背&巻き肩&ストレートネックだったりします。
猫背・巻き肩・ストレートネックなどで姿勢が悪くなると、首から肩にかけての筋肉が常に緊張状態にさらされてしまいますので、肩こりの原因になっていることは多くの方がご存じでしょう。
では五十肩だとどうでしょう。
特に影響するのが『巻き肩&猫背』ですね。
本来肩関節は、巻き肩や猫背でない綺麗な姿勢で動かしてこそこそ、負担なくスムースに動くものです。
でも、巻き肩&猫背の状態で肩関節を動かしていると、特定の筋肉・腱・関節包に負担がかかりやすくなり、結果としてその箇所に炎症が起こり痛みや機能障害を誘発させることになります。
※生活様式が人それぞれ違いますので、どの筋肉・腱・関節包に負担がかかるかは人それぞれで、痛む箇所にも個人差があったります。
このようなことから、肩こりにしても五十肩にしても、根底としては猫背・巻き肩・ストレートネックなどの姿勢に問題がありますので、「肩こり・五十肩を再発させないためにも猫背・巻き肩・ストレートネックの改善も欠かせない」と考えています。
五十肩のケアの方法については、また別のコラムで紹介いたします。
五十肩に関連してですが、「五十肩のようで五十肩ではない、肩関節の障害」について書かせていただきます。
それが、『腱板損傷』です。
五十肩とは読んで字のごとく「五十歳代に起こりやすい肩の障害」ですので、その年齢で肩に痛みが起こると「五十肩」と思ってしまいがちになるものです。
ですが、五十歳を過ぎてから起こりやすい結構ヤバい問題がもう一つあります。
それが『腱板損傷』です。
五十肩は「肩関節周辺の筋肉・腱・関節包が硬く縮かんだ状態」。
ですが腱板損傷は、「肩関節周辺にある特定の腱が切れた状態」つまり「腱断裂」なのです。
固く縮かんだのと断裂はまったく次元の違う問題で、大きな断裂となると手術の対象となるケースも少なくないので、私は、肩の痛みで腱板断裂の疑いがある場合は必ず整形外科での診断をお願いしています。


