深呼吸してますか?

大畠将司

大畠将司

テーマ:健康オタク 「こんなんやってます」

今回の話題は、『深呼吸』です。

摂食、排出、睡眠などは、生きていくための必然的な行為。
更に健康に気をつけている方は、身体に良い物を飲み食いし、便秘にならないように心がけ、適度な運動を行い、充分な睡眠をとるなど、色々と取り組んでいる事でしょう。

でも、意外と意識していないのが『呼吸』

生きていくために、絶対的に必要なのが酸素です。
食べ物や水分は何日も摂らなくても生きていけますが、酸素はたった数分間断たれただけで死んでしまいます。
なので私たちの体は、脳からの全自動な命令で呼吸を繰り返すような仕組みになっています。

私たちが何も意識せずに普通に行っている呼吸では、肺の全容積の20~30%程度しか換気していないそうです。
言いかえれば、残りの70~80%は換気されず、常に淀んだ空気が溜まっている状態だそうです。
肺の中がどんな状態かイメージすると、メッチャ嫌な感じですよね・・・。

『深呼吸』
だれもがやった事があるはずです。
深呼吸をすると、気分も体も何だかスッキリしますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんは、出生と同時に大きく泣いて、力強く呼吸を行います。
脳に、そして体中に、新鮮な酸素を大量に送るためではないでしょうか。

肺容積の20~30%しか換気していない浅い呼吸と、80%~90%を換気する深い呼吸。
どちらが良いのか?
考えるまでも無く、答えは分かりますよね。


『呼吸』の別の言い方に、『息』があります。
文字を分解すると、『自』と『心』
つまり、『自分の心』
今現在、自分の心の状態がどうなっているかが息に表れてきます。

悲しみで心が萎えている時、息も萎えている事でしょう。
不安で心が動揺している時、息も動揺している事でしょう。
怒りで心が激高している時、息も激高しているでしょう。

周りの人からこう言われます。
「さあ、深呼吸をして」
不思議ですよね。
深呼吸をすると、さっきまで起こっていた悲しみも不安も怒りも軽くなるのですから。


より健康でいるための要素として、「自律神経のバランスを良好に保つ事がとても大切」と言われています。

自律神経には、興奮系の交感神経と抑制系の副交感神経があり、日常生活を送っている昼間は興奮系の交感神経が優位傾向となり、夜眠る時などは抑制系の副交感神経が優位傾向となります。
波が高くなったり低くなったりするように、常にバランスを保ちながら、私たちの体を全自動で調節してくれているのです。
でも、その波の起こり方が狂ってくる事があるのです。

私たちはどちらかと言えば、興奮系の交感神経が優位になる傾向があります。
これは、日常生活で様々な活動をしなければならないので仕方のないところなのですが、様々な外的ストレスがそれに拍車をかけます。
つまり、交感神経優位の波が高くなりすぎ、また、いつまでもその高い波が続いてしまう・・・。
自律神経の失調が原因で、私たちの体と心は気付かないうちに蝕まれてしまうのです。


私は【気】を練るためにヨガを行っているのですが、ヨガも『深呼吸』をとても大切な要素と考えています。
それが『調息』で、『調心』へと結びつきます。

先の、『呼吸=息=自分の心』を思い出してください。
呼吸を変える事で自分が変わる。
呼吸を変える事で自分の心が変わる。

もしも呼吸で心が穏やかになったらどうなるのか?
自律神経の交感神経が優位になり過ぎる事がなくなり、副交感神経とのバランスがうまく取れるようになるでしょう。
つまり、呼吸を変える事で自分の体も変わってくる。
心身ともに健康度が増してくることになります。


偉そうにこんな事を書きながら、医学的な根拠や生理学的な根拠を充分に知ってはいません。
ただ、『深呼吸』の実践で自分が変わってきた事だけは実感しています。
なのでこれから先もずっと、『深呼吸』を続けていく事でしょう。

大畠整骨院ホームページ [http://www.oohata-seikotsu.jp/]

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大畠将司
専門家

大畠将司(柔道整復師)

大畠整骨院

昭和55年、20歳で整体の道に進み、すでに施術歴43年が過ぎました。肩こり専門に、これだけの経験がある者はそうはいないでしょう。圧倒的な経験に基づく熟練の技で、あなたの肩首をリフレッシュします。

大畠将司プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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