【徳島県・基礎学力テスト2026】第1回の難易度を5教科で分析!数学・理科・社会の出題予想を検証

原田恭兵

原田恭兵

テーマ:受験情報

10月7日(水)、
徳島県の中学3年生を対象とした
令和8年度第1回基礎学力テストが
実施されました。

受験した中学3年生の皆さん、
お疲れさまでした。

今回のテストについて、
難しかったと感じた教科もあれば、
思っていたより解けたと
感じた教科もあるのではないでしょうか。

未来舎では、
第1回基礎学力テストに向けて、
過去問の分析を行い、
数学・理科・社会を中心に
出題予想を公開してきました。

そこで今回は、
実際に出題された問題をもとに、
5教科の難易度を評価するとともに、
数学・理科・社会の予想が
どの程度一致していたのか
を検証していきます。

予想が当たった部分だけでなく、
外れた部分についても振り返ります。

なお、
今回の難易度は
問題の内容から判断した
暫定的な評価です。

平均点や得点分布が判明した段階で、
評価が変わる可能性があります。

第1回基礎学力テストの難易度は?5教科を評価

まず、
今回の5教科について、
未来舎では次のように評価しました。

【国語:やや難】
文学的文章や古典に加え、
資料を読み取る問題や、
グラフを踏まえて
自分の考えをまとめる作文が
出題されました。

文章の内容を理解するだけでなく、
複数の情報を整理し、
条件に沿って記述する力が
求められる構成でした。

【数学:やや難】
計算や統計など、
基本的な問題で得点を確保できる一方、
一次関数の応用や図形の証明など、
時間のかかる問題が出題されました。

さらに、
今回特に注目したいのが
連立方程式です。

これまでの問題とは異なり、
答えを求めるだけでなく、
その答えになる理由まで説明する問題
が出題されました。

計算ができるだけでは十分ではなく、
求めた答えの意味を理解し、
論理的に説明する力が必要だったことから、
数学全体の難易度は
「やや難」と評価しました。

【英語:標準〜やや難】

リスニング、語彙・文法、
長文読解、英作文など、
幅広い力が問われました。

特に、
英文の内容を理解したうえで
英語で答える問題や、
条件に沿って英文を書く問題では、
知識を使いこなす力が必要でした。

【理科:標準】

コケ植物、結露、モーター、
水の電気分解、刺激と反応、
再結晶、力のつり合い、地震など、
幅広い単元から出題されました。

基本的な知識で対応できる問題も多く、
全体としては標準的な難易度だったと
考えています。

ただし、
地震の時間・距離計算や
実験結果の考察など、
理解度によって差がつく問題も
含まれていました。

【社会:やや難】

世界地理、日本地理、歴史など、
広い範囲から出題されました。

統計や地図、年表を読み取る問題が多く、
覚えた知識をそのまま答えるだけでは
対応しにくい構成でした。

複数の資料を比較したり、
根拠をもとに説明したりする力が
求められたことから、
「やや難」と評価しています。

今回の5教科を通して特徴的だったのは、
単に知識を覚えているだけでなく、
その知識を使って考え、
説明する力が求められていたことです。

特に数学・国語・社会では、
その傾向が目立ったように感じます。

数学の出題分析|連立方程式の新しい出題形式に注目

今回の数学は、
未来舎が事前に
重点的に予想していた分野と、
実際の出題内容がよく一致していました。

出題された内容を
大問ごとに整理すると、
次のようになります。

大問1
計算・平方根・確率・作図など

大問2
度数分布・箱ひげ図

大問3
一次関数・交点・面積・等積変形

大問4
速さ・連立方程式の文章題

大問5
折り返し図形・合同証明・面積比

特に一次関数と図形については、
事前に重点分野として
取り上げていた内容と
よく一致しました。

一次関数では、
グラフや交点を求めるだけでなく、
面積や等積変形を組み合わせた
応用問題が出題されました。

また、
図形では合同証明や面積比が扱われ、
条件を整理しながら
考える必要がありました。

しかし、
今回の数学で最も注目したいのは、
連立方程式の文章題で、
答えの理由まで説明させる問題が出題されたこと
です。

これまでの基礎学力テストでは、
連立方程式の文章題は、
問題文から式を立て、
計算して答えを求めることが
中心でした。

ところが今回は、
それだけでは終わりませんでした。

答えを求めたうえで、
なぜその答えになるのかを
説明することまで求められています。

これは、
計算の手順を覚えているだけの生徒にとって、
難しく感じられたのではないでしょうか。

例えば、
連立方程式を正しく解くことができても、
その答えが問題の条件に合っている理由を
説明できなければ、
十分な解答にはなりません。

必要なのは、
式を立てた意味や、
求めた数値が何を表しているのかを
理解することです。

「答えを出せること」と
「答えの理由を説明できること」は、
同じではありません。


今回の出題は、
その違いをはっきりと示した
問題だったと思います。

また、
一次関数や図形の後半にも
考える時間が必要な問題があったため、
時間配分に苦労した生徒も
いたのではないでしょうか。

一方、
大問1の小問集合や大問2の統計分野は、
基本事項を身につけていれば
得点しやすい内容でした。

そのため、
今回の数学は、
基本問題を確実に得点できたかどうかに加えて、
応用問題や説明問題に
どこまで対応できたかで
差がついた可能性があります。

未来舎の事前予想としては、
一次関数や図形など、
重点分野の選定は比較的良好でした。

ただし、
連立方程式で
理由の説明まで求められたことは、
今後の出題分析で
重視すべき変化だと考えています。

理科の出題分析|地震の計算は予想と一致

理科では、
事前に8大問それぞれの
出題単元を予想していました。

実際に出題されたのは、
次の8分野です。

大問1
コケ植物

大問2
結露

大問3
モーター

大問4
水の電気分解

大問5
刺激と反応

大問6
食塩水・再結晶

大問7
力のつり合い

大問8
地震波

このうち、
事前の最終予想と
同一または関連する単元だったのは、
8大問中4大問でした。

ただし、
関連する単元が
出題されたというだけで、
完全に的中したわけではありません。

例えば、
電流や回路を予想していた分野では
モーターが、
状態変化や密度を予想していた分野では
結露が出題されました。

同じ分野に関係する内容ではありますが、
具体的な出題まで一致していたわけでは
ありません。

一方、
地震については、
初期微動や地震波の時間・距離計算まで、
事前の予想とよく一致しました。

地震は、
基本用語を覚えるだけでなく、
グラフや数値から必要な情報を読み取り、
計算する力が必要な単元です。

今回も、
その理解が問われる問題が
出題されました。

反対に、
水の電気分解、刺激と反応、再結晶などは、
最終的に重視していた予想から
外れています。

特に、
生物分野では
消化と吸収を重視していましたが、
実際には刺激と反応などが出題されました。

今回の理科の結果を見ると、
過去問から出題されやすい単元を
分析することには意味がある一方、
特定の単元に絞りすぎることには
注意が必要だと分かります。

また、
理科は単元が分かっていても、
実験の内容や計算方法を
理解していなければ得点できません。

何が出題されるかだけでなく、
どのような問題として出題されるかまで
考えることが重要だと、
改めて感じました。

社会の出題分析|地理・昭和史は比較的良好、江戸の改革は予想を外す

今回の社会は、
資料の読み取りや記述問題が多く、
やや難しい構成だったと考えています。

出題内容を大問ごとに整理すると、
次のようになります。

大問1
世界地理・人口・気候・貿易

大問2
東北・九州の地理、農業、工業

大問3
日本の農業・工業・6次産業化

大問4
弥生時代〜鎌倉時代

大問5
安土桃山時代〜明治時代

大問6
アメリカ独立〜戦後・国際関係

未来舎では、
事前に世界地理の比較や
日本の農業・工業、昭和の戦争に関する分野を
予想していました。

これらについては、
実際の出題と
比較的よく一致しています。

特に地理では、
農業や工業、貿易など、
複数の分野を組み合わせた問題が
出題されました。

統計資料から国や
地域の特徴を読み取る問題もあり、
知識を覚えるだけでなく、
その知識を使って考える力が
必要でした。

一方、
歴史については
予想を外した部分もあります。

事前の予想では
江戸時代の改革を重視していましたが、
実際には弥生時代から鎌倉時代までの内容や、
安土桃山時代から明治時代までの
幅広い内容が扱われました。

江戸時代に関係する内容は
含まれていたものの、
改革を中心とした予想が
そのまま当たったわけではありません。

今回の結果から、
特定の時代を重視しすぎると、
実際の出題範囲との間に
ずれが生じる可能性がある
ことが分かりました。

また、
社会の難しさは、
出題範囲の広さだけでは
ありません。

統計や地図、年表など、
複数の資料を組み合わせて考える問題が
出題されていたことも特徴です。

社会は暗記科目という印象が
強いかもしれません。

しかし、
覚えた知識を使って資料を読み取り、
根拠をもとに説明する力が
求められています。

今回の社会は、
そうした力がどこまで身についているかを
確認するテストだったと考えています。

今回の予想検証で分かったこと

未来舎では、
基礎学力テストの出題予想を行う際、
過去問の出題傾向を分析してきました。

今回の検証では、
数学の重点分野や理科の地震、
社会の地理・昭和史など、
実際の出題とよく一致した部分が
ありました。

一方で、
理科の一部の単元や
社会の江戸時代の改革など、
予想から外れた内容もありました。

そして、
数学の連立方程式では、
これまでとは異なる
説明を求める出題形式も見られました。

この結果から、
改めて感じたことがあります。

それは、
過去問を分析する際には、
出題される単元だけでなく、
問題の出され方にも注目する必要がある
ということです。

例えば、
連立方程式が出題されると
予想できていたとしても、
答えの理由を説明する問題まで
想定していなければ、
十分な対策にはなりません。

また、
理科で地震が出題されると分かっていても、
時間や距離の計算方法を
理解していなければ得点できません。

社会でも、
出題される時代や地域を知っているだけでは、
資料を使った問題に
対応できないことがあります。

つまり、
出題予想は、
単元を当てることだけが
目的ではありません。

生徒がどのような力を
身につけておく必要があるのかを
考えることも、
出題分析の重要な役割
だと考えています。

予想が当たった部分については、
その理由を検証する。

外れた部分については、
なぜ予想と異なる出題になったのかを
考える。

そうした積み重ねが、
今後の分析の精度を
高めることにつながると
思います。

第2回基礎学力テストの分析は来週から公開予定

11月11日(水)には、
第2回基礎学力テストが
予定されています。

第1回の結果が
思うようにいかなかった生徒も、
次のテストに向けて
準備を進める時期です。

未来舎では、
今回の第1回基礎学力テストの検証結果を踏まえ、
来週から第2回基礎学力テストの出題傾向と対策について、
数学・理科・社会の3教科を中心に
コラムを公開していく予定です。

第1回で出題された内容だけでなく、
過去の第2回の出題傾向や
学習範囲の変化も考慮しながら、
分析を進めていきます。

今回のコラムでは、
まず第1回の結果を
正確に振り返ることを
目的としました。

予想が当たったところも、
外れたところも、
次の分析につながる大切な材料です。

第2回に向けて、
少しでも参考になる情報を
お届けできればと思います。

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原田恭兵
専門家

原田恭兵(塾講師)

学童塾 (株)未来舎

子ども達一人一人をよく見ること、いいところがあったらすぐ褒めること、コミュニケーションをしっかり取ることを重視しています。だからこそ、それぞれの伸ばすべき個性を生かし、人間力と学力を育みます。

原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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