【小学1年生】「学校どうだった?」と聞いても「普通」しか返ってこないのはなぜ?

原田恭兵

原田恭兵

テーマ:教育

小学校から帰ってきた子どもに、

「今日、学校どうだった?」

と聞いてみる。

すると返ってくるのは、

「普通」

「別に」

「楽しかった」

これだけ。

「もう少し学校であったことを
話してくれてもいいのに……」

と思ったことはないでしょうか。

特に小学1年生は、
保護者にとって
学校でどのように過ごしているのか
気になる時期です。

授業についていけているかな。

友達と仲良くできているかな。

困っていることはないかな。

聞きたいことはたくさんあります。

でも実は、
「学校どうだった?」という質問は、
小学1年生にとって答えるのが
意外と難しい質問なのかもしれません。

今回は、
子どもが
学校のことをあまり話してくれないときに、
どのように関わればいいのか
考えてみたいと思います。

「学校どうだった?」は意外と大きな質問


大人同士なら、

「今日、仕事どうだった?」

と聞かれて、

「今日はこんなことがあってね」

と一日の出来事を振り返って
話すことができます。

でも、
小学校低学年の子どもにとっては
どうでしょう。

朝、学校へ行ってから帰るまでには、

朝の会がある。

国語や算数の授業を受ける。

休み時間に友達と遊ぶ。

給食を食べる。

掃除をする。

先生と話す。

友達と何かあったかもしれない。

そのすべてをまとめて、

「どうだった?」

と聞かれています。

考えてみると、
かなり大きな質問です。

何から話せばいいのか分からず、

「普通」

という一言になってしまっても
不思議ではありません。

「普通」と答えたからといって、
「学校が楽しくない」「親に話したくない」と
すぐに考える必要はないと思います。

単純に、
何を答えればいいのか分からないことも
あるのではないでしょうか。

聞きたいなら、質問を少しだけ小さくしてみる


学校のことを聞きたいのであれば、

「学校どうだった?」

よりも、
もう少し範囲を小さくしてみると
話しやすくなることがあります。

たとえば、

「今日の給食、何だった?」

「休み時間は何してた?」

「今日、一番面白かった授業は何だった?」

「今日、誰と遊んだ?」

「今日、一番笑ったのはいつ?」

こうした質問なら、
子どもは一日の中の特定の場面を
思い出せます。

そして、

「今日の給食はカレーだった」

で終わるかもしれません。

でも、そこから、

「○○くんがおかわりしてた」

「私もおかわりした」

「先生も食べてたよ」

と話が広がることもあります。

子どもから話を聞きたいときは、
「答えを求める」のではなく、
「思い出すきっかけを作る」。


そんな感覚で質問してみるのもいいと思います。

帰ってすぐに聞かなくてもいい


保護者としては、
子どもが帰ってきたら
すぐに学校の様子を知りたくなります。

でも、
子どもからすると、
学校で一日過ごした直後です。

特に小学1年生は、
新しい環境の中で、

先生の話を聞く。

時間を守る。

友達と過ごす。

授業を受ける。

学校のルールを守る。

毎日たくさんのことをしています。

家に帰ってきたときには、
単純に疲れていることもあるでしょう。

そんなときに、

「学校どうだった?」

「何した?」

「誰と遊んだ?」

「先生何て言ってた?」

と質問が続けば、
話すこと自体が
面倒になってしまうかもしれません。

帰ってすぐには、

「おかえり」

だけでもいい。

おやつを食べているとき。

夕食を食べているとき。

お風呂に入っているとき。

一緒に何かをしているとき。

そんな何気ない時間に、

「そういえば今日ね……」

と突然話し始めることがあります。

大人が聞きたいタイミングと、
子どもが話したいタイミングは
同じとは限りません。

すぐに聞き出そうとしないことも、
一つの関わり方だと思います。

子どもが話し始めたときに、すぐ「正解」を言わない

そして、
子どもが学校のことを話してくれたときに
気をつけたいことがあります。

たとえば、

「今日、友達とけんかした」

と言われたとします。

すると大人は、

「ちゃんと謝った?」

「そんなこと言ったらダメでしょ」

「先生には言ったの?」

と、すぐに解決しようとしてしまうことがあります。

もちろん、
内容によっては
大人が対応しなければならないこともあります。

ただ、
毎回すぐにアドバイスや注意をすると、
子どもからすると、

「話すと怒られる」

「話すと何か言われる」

という経験になってしまう可能性があります。

まずは、

「そうだったんだ」

「それでどうしたの?」

「そのとき、どう思った?」

と聞いてみる。

話してくれたときに、まず話を聞く。

これは簡単なようで、意外と難しいことです。

大人が答えを出す前に、
子ども自身がどう感じ、
どう考えたのかを
聞く時間も大切にしたいと思います。

毎日たくさん話してくれることを目標にしなくてもいい

学校のことを
たくさん話してくれる子もいれば、
あまり話さない子もいます。

「今日はこんなことがあってね!」

と帰ってきた瞬間から話す子もいれば、

聞かれても、

「忘れた」

「普通」

で終わる子もいます。

それ自体を、
良い・悪いで考える必要は
ないと思います。

大切なのは、
「毎日学校の出来事を報告してもらうこと」ではなく、
「何かあったときに話せる関係を作っておくこと」
ではないでしょうか。

楽しかったこと。

失敗したこと。

友達とけんかしたこと。

先生に注意されたこと。

勉強で分からなかったこと。

そうしたことを、

「話したら怒られるかもしれない」

ではなく、

「ちょっと話してみようかな」

と思える。

そのためには、
普段の何気ない会話の積み重ねも大切です。

学校について聞くことだけが、
子どもとのコミュニケーションではありません。

一緒にご飯を食べる。

遊ぶ。

好きなものの話をする。

くだらないことで笑う。

そうした時間も、
子どもが何かあったときに
話せる関係につながっていくと思います。

学童でも、何気ない時間に学校の話が出てくる

未来舎NEXT佐古の学童でも、
子どもたちと過ごしていると、
こちらから学校のことを
質問しているわけではないのに、
突然話し始めることがあります。

遊んでいる途中。

宿題をしている途中。

何気なく話しているとき。

「今日、学校でこんなことがあった」

と話が始まる。

子どもにとっては、机を挟んで、

「今日は学校で何がありましたか?」

と聞かれる時間だけが、
話をする時間ではありません。

むしろ、
安心して過ごしている
何気ない時間だからこそ、
出てくる話もあるように感じます。

だから未来舎では、
宿題や学習をすることはもちろん、
遊びや実験、さまざまな体験をする時間も
大切にしています。

その中で子どもたちと一緒に過ごし、
会話を重ねていく。

子どもから話を「聞き出す」ことより、
子どもが「話したくなったときに話せる」関係を作る。


家庭でも学童でも、
そんな大人との関係が
子どもたちの周りに増えていけばいいなと思います。

「学校どうだった?」

「普通」

そんな日があっても大丈夫です。

今日話さなかったことを、
明日突然話してくれるかもしれません。

まずは
子どもが話したくなる瞬間を、
少し待ってみてはいかがでしょうか。

「子どもの失敗を先回りしていませんか?」を読む

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原田恭兵
専門家

原田恭兵(塾講師)

学童塾 (株)未来舎

子ども達一人一人をよく見ること、いいところがあったらすぐ褒めること、コミュニケーションをしっかり取ることを重視しています。だからこそ、それぞれの伸ばすべき個性を生かし、人間力と学力を育みます。

原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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