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浜松の司法書士が紹介したくなる「浜松の土木・建設会社」②

名波直紀

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テーマ:事業承継

今日ご紹介するのは、昨日に引き続き、浜松の土木・建設会社、株式会社中岡建設さんです。

浜松の司法書士が紹介したくなる「浜松の土木・建設会社」①

中村社長が、「うちの会社の1番って何?」を問い続け、辿り着いた答えが「徹底的な地域密着」
まずは、知ってもらうこと。移動距離15分の圏内から始めました。最初はいわゆるキレイなチラシを作成しました。でも・・・

反応は、全くありませんでした。

キレイなチラシでは、読んでもらえない。そう考えた中村社長が打った次の手。
決してカッコいいとは言えない等身大の自分たち、そして、その自分たちが何ができるのかを、率直にモノクロのチラシに謳いまいた。しかも、お年寄りでも読みやすいように、大きな紙に大きな字で。
裏面には、レストランや定食屋のように、自分たちが提供できるものをお品書きとして書いたのです。
最初は、毎月、定期的に配りました。徐々に、効果が出始めます。あるお客さんは、チラシを指さしながら「これ頼める?」あるお客さんは「こんな小さなことだけど頼めるの?」など、自分たちのやれることと地域の方たちのお困りごとがつながり始めたのでした。
中には、「昔は、大きな仕事しかやっていなかったのにどうしたの?」と中村社長の信念を揺さぶるような言葉をいただくことがありましたが、そうした言葉もぐっとこらえて、決めたことを愚直にやり続けした。
そして、転機となる大きな出来事がおきたのです。台風の猛威が浜松を襲ったとき、屋根などの被害が多く出ました。そこへ東京等から多くのリフォーム業者が営業のために浜松に入ってきたのです。
地域の方々は、そうした業者からの営業を受け、修復工事やリフォームの意識が高まるのですが、決してその業者には依頼しませんでした。逆に、「このまえ、こんな営業を受けたのだけど、あんたのところで同じことできる?」といった問い合わせが中村社長の元に寄せられるようになったのです。

地域(エリア)を絞り、そこで、徹底的に認知度を上げる。そして、どんな小さな仕事も丁寧にお受けし、信用を創っていく。
地域との絆ができてくると、月1回のチラシの頻度が徐々に落ちたとしても受注数は増えていくという現象がおきるようになります。



ホームページを拝見すると中村社長の地域への思いを感じることができます。
中村社長は、言います。「この会社は、1952年からずっとこの地で仕事をしてきました。地元に根を下ろし、逃げずに責任を持って仕事をする姿をお見せすることで、より多くの地域の方々に安心して住宅に関するお困りごとを相談していただける企業であり続けたい」と。

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