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名波直紀(ななみなおき) / 司法書士

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コラム

浜松の司法書士が紹介したくなる「浜松のスプリング製作所」

2017年12月14日 公開 / 2017年12月18日更新

テーマ:事業承継

コラムカテゴリ:法律関連

今日、ご紹介するのは、株式会社鈴木スプリング製作所さんです。
お話を伺ったのは、品質保証部の鈴木部長さん。

この部長さんのお話を紹介することが、この会社を語ることになるとは・・・

鈴木部長さんは、2002年2月2日、中途採用で入社されました。
2006年、突然、品質保証部に配属になったのですが、なんと、いきなり部長職。

品質管理のことなど、右も左も全くわからない状態で、「だれも品質管理のことなど教えてくれませんでした。」と当時を振り返る鈴木部長。

途方にくれた鈴木部長は、「お客様に聞くしかない」と思い立ち、お得意先を回りを始めたのでした。
そして、何人ものお客様とお話をするうちに、お客様の品質に対する要望に共通点があることに気付き始めたのです。
当時の鈴木部長にとっては、お客様からいただくすべてのお話が「目から鱗」の状況でした。
そこから、品質管理の劇的な改善が始まっていったのです。
鈴木部長は言います。「お客様のおっしゃることを素直に受け止め、現場に協力を求めながら愚直に改善を繰り返しました」と。

そんな鈴木部長には、ある忘れられない出来事があります。
インドネシアで金曜日の夕方に納品の不備が発覚、月曜日の朝には、再度の納品が完了しなければいけなくなりました。しかも、日本から新たな製品を届けなければいけない事態になったそうです。
運送業者にも相談したのですが「間に合わない」と言われ、鈴木部長は自分でインドネシアまで届けることを決意したのでした。知り合いの旅行業者に相談しながら、土曜日にはインドネシアに到着したものの、お客様の工場はお休み。
お客様の計らいで、その方が駐在しているホテルに製品を届けることになりました。そこでのお客様の安堵の表情と「助かりました。ありがとうございました。」の言葉が今でも忘れられないと鈴木部長は言います。「ご迷惑をおかけしたのに、逆に感謝の言葉をいただいたとき、お客様のために、より良い品質に対するこだわりを持とう」と決意されたそうです。

鈴木部長のより良い品質管理への飽くなき挑戦は続きます。

ときには、取引先の工場に頼み込んで、社員さんたちと、自分たちの製品(部品)がどのような製品となってお客様の手に渡るのかを見学させてもらって、モチベーション向上を図ったりもされています。

鈴木部長は、続けます。「社員さんがやりがいをもって仕事をしてくれることで、より良い品質が生まれます。みんなが幸せになることで、良い循環が回り始めます。そして、経営陣もそれを見守ってくれています」と。

こんな素敵な部長さんがいる会社の理念が気になりHPを拝見してみました。

品質理念
「株式会社鈴木スプリングは、御客様からの満足と信頼を得るために常に「創意・工夫」を心がけ、たゆまない努力による質の高い製品つくりを目指し、地域社会に貢献し、共存共栄をはかります。」

鈴木部長のお話は、この理念そのものでした。

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