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エンディングノートの注意点

名波直紀

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テーマ:資産の保全

エンディングノートについてよく勘違いされているのが遺言との違いです。


  エンディングノートと遺言は役割が違います。ご注意ください。
  遺言については⇒http://www.nanami-souzoku.com/135/13510/

Q エンディングノートを書けば、遺言は書かなくていいの?


A エンディングノートは法的には一切効力のないものです。
 法的には、「メモ」や「備忘録」と同じ扱いです。
 一方で、遺言は、遺言者がお亡くなりになられるとそこに書かれた内容のとおりに財産が分けられます。
 遺言は、種類や書き方等のルールが決まっているのでしっかりとご自身で勉強されるか、専門家のアドバイスをお聞きになってから書かれることをお勧めいたします。

Q エンディングノートは何の意味があるのですか?


A ご家族がお亡くなりになられて、遺された方々が故人の財産について
 全く分からず困ってしまうことがよくあります。
 情報がなくて困ってしまうのは、お亡くなりになられたときばかりではありません。家のことを全て把握されているかたが急に入院をされたときなども、家に残された方は困ってしまいます。
 エンディングノートを書くことで、通常、銀行口座、保険、クレジットカード、口座引落し、重要な連絡先等の情報が整理されますので、もしもの時に役に立つメモ、備忘録として気軽に書いておくことが重要です。
 もっと大切な機能については・・最後までお読みください。
 

Q エンディングノートは市販されているものを使う必要があるの?

 
A 必ずしも市販のものを使う必要はありません。
 本質は、メモや備忘録ですから、ご自身の書きやすいノートなどに項目別に整理をすればいいだけです。
 ただ、市販のものは、それなりに工夫をされていますので、書店等で比べてみることもお勧めいたします。
 私のセミナーでは、コクヨさんの「もしもの時に役立つノート」を使わせていただいています。
 さすが、文具メーカーさんだけあって、細部に工夫が施されています。
  http://www.kokuyo.co.jp/com/press/2010/08/1068.html
  

Q 親にエンディングノートを書いてもらいたのですが・・


A 職業上、遺言等をお勧めすることがよくあるのですが、そのとき
 よく言われるのが「書くと死を意識してしまう。だから書きたくない」ということです。特にお子さんから言われるとあまりいい気分ではないというのが正直なところなのではないでしょうか。
 「遺言」の場合、「遺書」と勘違いされてしまうことがよくありますので、お気持ちもわかります。
 エンディングノートもやはり、死を意識してしまうのでしょうか。
 お子さんから言われると気分のいいものではありません。
 エンディングノートも、自発的に書かれるのがいいと思います。
 私のセミナーでは「気づき」を大切に行います。
 エンディングノートを少しずつ書いていくうちに、遺言の重要性にも気づいていただけることがあります。
 セミナーにごいっしょに参加していただければ幸いです。

エンディングノートを書くことで、自分の想いを整理する。

  
 私が、エンディングノートにこだわるのは、自分の大切な情報を整理してみる時間をつくると、自然と自分の人生について考える時間ができるからです。
 自分はこの人生を通して、何を残し、何を成し遂げようとしているのか。
 そして、その人生が家族を含め、多くの方々の存在によって支えられていること等々。
 自分の人生について考える時間って、正直、なかなか取れないですよね。
 でも、ゴールからの発想という意味では、最も大切なことは自分の人生の目的について考えてみることなのかもしれませんね。エンディングノートには、自分の人生を支えている大切な情報を書くことで、まさに、人生のゴールを意識することになります。 
 だからこそ、少し立ち止まって、じっくり書く時間をつくることが重要となります。
 まずは、セミナー等で、自分と向き合う時間を少し作ってみることをお勧めいたします。

 当事務所では、お客様のご希望があれば、当事務所で一緒にエンディングノートを書く時間を設けます。
 お気軽にお問い合わせください。
  

  

 
   

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