今月から障害者雇用率が変わりました。数字の先にある「誰もが働きやすい社会」へ

「最近、親の物忘れが気になる」
そんな経験から、認知症について考え始める人もいるのではないでしょうか。
9月21日は「認知症の日」です。
日本では、認知症基本法によって9月21日が「認知症の日」、9月が「認知症月間」と定められています。
認知症は、本人だけの問題ではありません。
親が認知症になったとき、その子ども世代の生活や仕事にも影響することがあります。
親の認知症は、働く世代にも関係する
認知症は年齢が高くなるほど身近になる病気です。
厚生労働省の資料では、2022年の65歳以上の認知症有病率は12.3%でした。また、65~69歳では1.5%ですが、80~84歳では22.4%、85~89歳では44.3%となるなど、年齢が上がるにつれて有病率が高くなっています。
そのため、働いている世代にとっては、自分自身の問題というより、まず「親の認知症」という形で身近になることがあります。
親の病院への付き添い。
生活の見守り。
介護サービスの手続き。
家族との話し合い。
こうしたことが重なると、仕事との両立に悩むこともあります。
介護で仕事を辞める人もいる
厚生労働省によると、2022年には介護をしながら働いている人が365万人いました。
一方、家族の介護・看護を理由として離職した人は10.6万人です。
介護離職は、決して遠い世界の話ではありません。介護を担う人には、働き盛りの世代も多くいるはずです。
「親のために仕事を辞める」前に
親の介護が必要になったとき、
「自分が面倒を見なければ」
「仕事を辞めるしかない」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、仕事を続けながら介護をするための制度もあります。
介護休業や介護休暇、短時間勤務などの制度がありますし、介護サービスを利用したり、家族で役割を分担したりする方法もあります。
2025年4月からは、企業にも、介護に直面した従業員への制度の周知や利用意向の確認、介護に直面する前の段階での情報提供などが求められるようになりました。
ですから、介護が必要になったからといって、すぐに「仕事を辞める」という結論を出す必要はありません。
まずは、利用できる制度や支援を知ることから始めてみましょう。
介護と仕事、どちらも大切にするために
もちろん、家庭の事情は一人ひとり違います。
仕事を続けることが難しくなる場合もあるでしょう。
大切なのは、「仕事を続けるべき」「介護を優先すべき」と、周囲が一律に決めることではありません。
自分や家族にとって何が大切なのか。
どのような働き方なら続けられるのか。
どこまで家族で担い、どこから外部の支援を利用するのか。
そうしたことを一つひとつ整理していくことが必要です。
介護の悩みもキャリアの悩み
キャリアというと、転職や昇進などを思い浮かべるかもしれません。
しかし、キャリアは仕事だけで決まるものではありません。
人生の中で起こる出来事によって、私たちの働き方は変わっていきます。
親の介護も、その一つです。
介護をきっかけに働き方を見直すこともあるでしょう。
これまでとは違う仕事の仕方を選ぶこともあるかもしれません。
大切なのは、介護という出来事の中で、
「これから自分はどう働いていきたいのか」
を考えることです。
それは、まさにキャリアを考えることでもあります。
一人で抱え込まない
介護の悩みを一人で抱えていると、心も体も疲れてしまいます。
「会社に言いにくい」
「周囲に迷惑をかけたくない」
「自分が頑張らなければ」
と思ってしまう方もいるでしょう。
しかし、介護については地域の相談窓口があります。
仕事との両立については、職場に相談することもできます。
そして、これからの働き方やキャリアについて悩んだときには、キャリアコンサルタントに相談する方法もあります。
介護そのものを解決するのではなく、介護という人生の変化の中で、自分の仕事やキャリアをどうしていくのかを一緒に整理する。
それもキャリア支援の役割の一つです。
認知症の日を、自分の「これから」を考えるきっかけに
認知症は、本人だけの問題ではありません。
家族の生活にも影響し、その家族の仕事やキャリアにも関わることがあります。
だからこそ、9月21日の「認知症の日」をきっかけに、
「もし親の介護が必要になったら、自分はどうするだろう」
「仕事と家族のことを、どう両立していきたいだろう」
と考えてみてはいかがでしょうか。
介護は、いつ始まるのか分かりません。
だからこそ、何も問題がない今のうちから、家族と話しておくこと、制度を知っておくこと、そして自分自身の働き方について考えておくことには意味があります。
キャリアとは、仕事だけではありません。
人生の中で起こるさまざまな出来事と向き合いながら、自分らしい生き方や働き方を考えていくこと。
それも、キャリアを考えるということなのではないでしょうか。
弊社では、キャリアに関する悩みや困りごとなどに関するご相談をお受けしております。もし気になることがございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。


