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「多様性」は誰かのためだけではない──新しい基本計画から考える「自分らしく生きること」

福島治男

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テーマ:働き方


令和8年6月、政府は性的指向やジェンダーアイデンティティ(SOGI)の多様性に関する理解を広げるための基本計画を初めて策定しました。SOGI(ソジ) とは、Sexual Orientation(性的指向)と Gender Identity(ジェンダーアイデンティティ)の頭文字を組み合わせた言葉です。ニュースで耳にした方もいらっしゃるかもしれません。
性的指向やジェンダーと話題になると、「自分には関係ない」と感じる人も少なくありません。
しかし、少し視点を変えると、この計画は私たち一人ひとりに関わる内容でもあります。
誰もが「自分らしく生きたい」と願っています。
趣味や価値観、働き方、家族との関わり方も人それぞれです。
性的指向やジェンダーアイデンティティも、その人らしさを形づくる一つの要素です。
だからこそ、「違い」を理解することは、特別な誰かのためではなく、お互いを尊重し合う社会につながっていきます。
職場でも学校でも地域でも、「話しやすい」「相談しやすい」と感じられる環境があれば、多くの人が安心して生活できます。
これは性的マイノリティに限った話ではありません。
私たちはキャリア相談を行う中で、「本当は相談したかったけれど言い出せなかった」という声を数多く耳にします。
悩みの内容は人それぞれですが、「安心して話せる相手がいる」ということは、多くの人に共通する大切なことです。
多様性(Diversity)とは、違いを無理に理解し切ることではありません。自分とは違う人がいることを、それが当たり前だと受け入れられるようになることです。
そして自分とは違うと思う相手を尊重して、包み込むという段階になると(Inclusion:包含、包摂)、多様性はその職場にとって新たな価値を生み出す原動力になります。
今回の基本計画は、そのような社会を目指す一歩として位置付けられています。
「誰もが働きやすい職場は経営の力になる、誰もが暮らしやすい地域は社会の力になる」
まずは一人ひとりが理解することから始まるのだと感じられます。
企業や職場では、こうした考え方をどのように人材育成や職場づくりに生かしていくのかも重要なテーマになっています。

この点については、弊社ホームページでも、キャリア支援や心理的安全性の視点から詳しくご紹介しています。

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専門家

福島治男(キャリアコンサルタント)

キャリアデザイン・メンタルサポート株式会社

製造業での会社員経験を生かしたキャリアコンサルティング。丁寧な傾聴で相談者の自律的な成長を支援します。組織課題を可視化することで、働く人と企業が共に成長できる環境づくりに貢献します。

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