社員がやる気になり、働き出すのを逆から考えてみると
こんにちは サポートコーチ出雲の 山根 浩二です。
久しぶりに値上げについて、最近考えていたことを残しておきます。
最近は 輸入物価の上昇に伴う。コスト プッシュ型のインフレのために、商品価格を上げざるを得ない状況になっていますが、私はそれ以前から、値上げをして利益率を上げた方がいいと言ってきました。
今回は、過去のコストアップ前の時での値上げについての話を、しておきます。
色々な方の話を聞いてきて、感じていたのは、多くの継続できない事業の特徴は、利益を確保できていないからだということです。
何十年前からの値段を変えていない飲食店などが、評価されたりすることがありますが、それってあくまでも お客さんからしたらの話だけですよね?
もし本当に値段を変えていないとしたら、何十年の間にいろいろな物価は上がっています。ということは、どんどんどんどん 利益率が下がってるということです。
もし当初の利益率が非常に高いものだったとしても、だんだんとその利益率が下がっているわけで苦しくなるわけです。
もしかしたら 仕入れ値を下げることができたおかげで維持できてるのかもしれませんが、仕入れ原価を下げる分ほど 品質を下げてるかもしれませんね。
それはお店の評判を落とす 可能性にもつながるので、それによって 客足が遠のいてしまうかもしれません。
そして日本では様々な 税金などの負担も増えています。消費税率が上がっても 価格転換できない事業者もたくさんいました。そこでも利益率が削られてしまいます。
もしかしたら自分の可処分所得が減る中で、家計費を削りに削って何とか 維持できてる店もあるでしょう。
でもそんな状況が続くと、授業が継続できなくなり、閉店になってしまいます。
結局 お客さんからすれば、自分が気に入っていた店が消えていくということになってしまいます。それって不幸ですよね?
じゃあなぜそんな風になってしまうのでしょうか?
昔からどんぶり勘定でやっているので、細かい 原価計算や利益率の計算をしていない。
今現在やってることを変えたくないという 気持ちが働いている。
過去の決断 自分の発言などを継続しようとする 一貫性の法則が働いている。
値上げに対する見えない恐怖を感じている。お客さんからの批判など。
値上げに対するメリットが見えていない。体感できてないと言います。
以上の点の複合的なことが原因だと考えられます。
その結果 利益率が低いままの状態では、売り上げはあるけども利益が上がっていないという状態になり、資金を取り崩していく、赤字経営の店になってしまいます。
じゃあ そうならないためには 一体どうしたらいいのか?
まずは 現状分析からです。今まで見ないように避けていた部分でしょうけども、今現在の状況・原価計算・売上に対する利益率などなどを客観的にわかるような形で、数値化してみる。それによって気づくことがたくさんあります。
そしてそれを受け入れる。今まではこうだったけど じゃあ これからはどうしたらいいのか?ということの答えを考え、まず何から始めるのか小さな一歩を決める。まずはそこからです。
結局お店がなくなって困るのはお客さんです。ですから 利益率を確保してお店を継続するための値上げは、お客さんのためなんです。
今日の話で何か気づきがあれば、幸いです。