「絵本」は子育てに欠かせない
岩永リタです。
ご覧いただきありがとうございます。
私たちの教育理念は
「認めてほめて愛して育てる」
たったの15文字です。
私は、講師として
この15文字を
いかに伝えて実践していくか。
これが大きな使命だと思っています。
わかったつもりでいて、
実践できていないことが多いかもしれません。
わかる、ということと、できる、というのは
違いますから。
お母さま方から、
『「認めて」というのはどういうことですか?』
と、
尋ねられたら
私はこのように答えています。
「子どものしたこと、言ったこと、決めたこと、すべてを
尊重することです」
と。
例えば
図書館に本を借りに行く、とします。
お母さまは、
「借りる本3冊選んでね」とお子さまにおっしゃったところ、
子どもは、自由に好きな本を3冊選びます。
その選んだ本を見て、
「この本、同じのがおうちにもあるでしょう?。違うのにしなさいね。」
「この本、この前も借りたでしょ。違うのにしなさい。」
「これはもっとお兄ちゃんの読む本だから、もっと小さい子向けにしなさい。」
「え~?またこれ?」
というのは
「認めて」ではありませんね。
「認めず」です。
「認めて」が分かっているお母さまからは、
こういうセリフは出てきません。
子どもの決めたことを尊重するのですから、
たとえ、
「え?」という選書であっても、
「はい。自分で決めて偉かったね。じゃあ、この3冊お借りしましょうね。」
ということになります。
子どもにしてみたら、
「選べ、というから選んだのに、それにケチをつけるなんて、
それなら、最初からママが決めたらいいんちゃうの?」
ということです。
まだまだ会話がおぼつかなくて、
こんなことは言いませんが
心中察すると、こんな感じに思っているはず。
また、
レストランでお食事、なんていうときもそうです。
「何食べたい?」と聞いておいて
「これ食べる」と言ったら、
「これはだめ」
「こっちにしなさい」
「こんなに食べられないわよ」
「これはやめて」とかケチつけてませんか?
「好きなもの選んでね」
と言った限りは
親のほうも、
覚悟をもって子どもの決定を尊重しないと辻褄があいません。
こういう
ちょっとした
「認めて」のやり取りの積み重ねが
親への信頼につながっていくのです。
そして、それが
自己肯定感や、
克己の心にもつながっていくのです。
子どもの克己心や
自己肯定感、自己有用感を育むのは
些細な事と思われるような「日常のちょっとしたやりとり」なんですよ。
つまり、
「日常のちょっとしたやりとり」が
心の子育てを左右するということです。
上手くいかなくなってから
「どうしたらいいですか~~~~」
と悩まれて
ご相談に来られる方が後を絶ちません。
けれども
ほとんどの場合、
親の言動が招いた結果だということには
微塵も思いが及んでおられないのです。
子どものせい、だとか
生まれつき、だとか
そんな感じになっています。