指先の巧緻性は脳の発達とリンクしています
七田眞先生著の金言の中に
「親には、子どもの心に秘められた体験の宝庫から
より多くのものを引き出す努力が求められているのです。」
とあります。
引き出す以前に、
より多くの体験の宝庫を作ってあげなければいけない。と
感じます。
私の教室のレッスンでは
まずイメージトレーニングをしますが、
この「体験の宝庫」のあるなしで
成果が変わってくるという事実があります。
体験の乏しい子どもさんにとっては
イメトレはなかなか難しいことなのです。
なぜなら、
体験経験がなければイメージすることはできないからです。
見たことがある。
触ったことがある。
聞いたことがある。
知ってる。
行ったことがある。
図鑑で見たことがある。
やってみたことがある。
という体験の宝庫を
まず培ってあげたいものですね。
「まだ○○歳だから~」
とか、
「危ないから~」
とか、
「邪魔くさいから~」
とか、
「私が苦手だから~」
「興味ないから~」
っていうお父さまお母さまが多いです。
わが子の視野や世界観を広げて
眠っている才能を引き出したければ、
親の
既成概念を
まず、
取っ払ってしまいましょう。
子どもの体験の宝庫を作るのは、お母さん、お父さんの仕事です。
プレ園、とか、プレなんとかが大流行りの昨今。
親がおうちにいるのに
1歳になるかならないうちから母子分離の集団に入れて
「もまれる」
ということを考える前に
家庭でできる、もっと大切なことがあります。
「英語のシャワーを浴びる」
ことよりももっと優先されるべきことがあります。
集団に入る意義があるのは、
体験の宝庫をすでに持っている子だけです。
そうでない子は
親子で体験の宝庫を作る時間が減るだけです。
体験の宝庫とは、イメージの宝庫でもあるのです。
「こうなったらどうなるか」
「これをしたらどうなるか」
「こんなことを言ったらどうなるか」
というイメージ力です。
子どもを一人前に育てるということは
社会への責任です。
自分の家庭内で収まる話じゃないのです。
私たち大人も、子どもも
皆
社会とつながって生きているのですから。