子どものグズグズには必ず原因がある
さて、今日はこんなお話をしたいと思います。
子どもが「ダダ」をこねた時、肩透かしをしてはいけませんよというお話です。
子育てをしていると、順調だった子育ての日々が途端に「うまく」いかなくなる時期があります。
だいたい、1歳7~8か月ごろです。
なぜかというと、子どもの自我が出てくるからです。
子どもの自我、というのは具体的には
「これをやりたい」「あれをしたい」「これを着たい」「これを持っていきたい」・・・・
という意志のことです。
これは、少なくとも5歳のお誕生日までは続きます。
手指の発達や言葉の発達が早い子どもは3歳になれば少しずつ落ち着いてきます。
『ダダ』は心の中の思いと現実とのギャップが原因というものが多いです。
「私は今これをしたいのに、できない!」
「自分のイメージ通りにハサミが使えない」
「自分の着たい服はこれじゃない」
「僕はコレがしたいのに、お母さまはダメって言う」
「私はこれが食べたいのに、お母さまはダメって言う」
「長靴がはきたいのに、お母さまはこれをはきなさい、って言う」
など、です。
こんな風に、子どもが『ダダ』をこねて泣きわめいたら・・・どうしていますか?
まさか、お菓子で釣っていませんよね?
それは絶対やめて下さいね。
『ダダ』が始まったら、一度だけ「理由」や「いきさつ」を説明し、
そのあとはひたすら共感し、気持ちを切り替えるまで待ってあげましょう。
また、親の思いを強制するのではなくて
子どもの意志を尊重できる場面はできる限り尊重しましょう。
晴の日に長靴をはいていても、誰にも迷惑かかりませんよ。
共感する、というのは
「そうだね、これがしたかったんだね」
「これをもっとこうしたかったんだよね」
「この積み木を、こんな風に積みたかったんだね」
「この服が着たかったんだね」
「これ、欲しいよね。でも買ってもらえないね。でも、欲しいね。」
そして、気持ちを切り替えて落ち着くことができたら
「自分で気持ちを切りかえることができたね、偉かったね」
とほめてあげましょう。
我慢すれば→ほめられた。
気持ちを切り替えたら→ほめられた。
落ち着いて泣き止んだら→ほめられた。
この繰り返ししかありません。
ところが、街で見かけるほとんどのお母さんはこっちをされているので
いつまでたっても「ダダ」がおさまらないのです。
我慢せずにわがままを通したら→お菓子がもらえた。
泣き止まずにわめき通したら→飴が口の中にやってきた。
気持ちを切り替えずにずっと不機嫌でいたら→おもちゃを買ってもらえた。
「ごね得」
を覚えさせてしまうのは親の対応のまずさが原因です。
「三つ子の魂百まで」を肝に銘じて気をつけたいですね。