只管暗唱(しかんあんしょう)で子どもの記憶能力を育てる
私たちの生活に、PCやテレビは無くてはならない必需品となりました。
ですから、頭ごなしに「テレビは見せないで」と言われても
なかなか現実的ではないかもしれません。
しかし、赤ちゃんの脳や体の発達を理解していくと、
子どもの成長の段階に合わせた見せ方をする必要があるというのは事実です。
生後2か月くらいの赤ちゃんは、目の機能の発達とともに、
このころから一つのものをじっくりと見るようになってきます。
しかし、
まだ目の機能が未熟なために無意識にずっとテレビを見続けてしまいます。
つまり、テレビをじっと見る、というのは、集中しているわけではなくて
目が離せなくなってしまっているだけだということです。
幼児期に長時間テレビやDVDを見ていると
言葉の遅れ、
自立の遅れ、
コミュニケーションスキルの遅れなどの影響が出やすい、
という研究結果があります。
せめて、内容が理解できるようになり始める3歳までは、
テレビは見せないようにしましょう。
また、3歳以降になっていても、毎日長時間見せるのではなく、
たとえ教育目的の内容でも
就学までは1日1時間を限度にしたいものです。
英語の習得に利するだろうという思惑から
英語のDVDをエンドレスで流しておられるご家庭もあるかもしれませんが
これは本当に
止めてほしいです。
就学してからも1日に何時間もテレビ・DVD を見るのは
決して良い環境とは言えません。
大人と違って
まだまだ発達途上にある子どもたちの環境作りに、
親として十分気を配ってあげましょう。
映像でしつけはできません。
母と子、父と子の生の生活のやり取りの中で
情緒を育て、言葉を育み、
自己を確立していくのが
人、です。
私の教室(七田式滋賀の教室)の教え子の中で
特に優秀に育っている生徒さんは
小さい頃、
テレビの無い家庭で育っている子が多いです。