シニアの体はやはり冷えに弱い
【プロ向け講座募集開始】
「西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座」を開催します。
獣医師、愛玩動物看護師など日頃西洋医学で診療している方向けに東洋医学をどう応用するのかについてお話しします。
詳しくは下記をご覧下さいね。
https://pt-everpets.net/2023/02/05/chinesemedicine/
【春眠暁を覚えず】
春分を過ぎたからというわけでもないと思うのですが、突然暖かくなりましたね。
そうかと思うと朝晩は冷え込んでまだ暖房が必要です。
この寒暖差は本当に我が家のような老人世帯にはほんとうに堪えます。
昔から「春眠暁を覚えず」と言われ、春は眠いものと相場が決まっています。
これは、ひとつには春先は気圧差や寒暖差のせいで自律神経が乱れがちなので体の疲れがすっきり取れず、眠くボーッとすることが原因です。
【朝日を浴びること】
もうひとつの原因は、日の出時間にあります。
昼行性の生き物の体は明るくなると目が覚めるようにできています。
春になるとだんだん日の出が早くなってきて、部屋に明かりが入ると自然に目が覚めてくるのですが、体の方はまだ冬の寒さから抜け出せてないため、目が覚めるのに時間がかかってしまうんですね。
それでなくても体内時計は24時間より少しだけずれているため、それをリセットするために朝日が必要です。
体は朝日を浴びることで脳からセロトニンが分泌され、体内時計の調節を行っています。
でも、体自体がまだ冬モードで活発に動けないとどうしても動きが鈍くなり、眠くなってしまいます。
【お灸の効果】
毎度おなじみ「黄帝内経」では、
「春は庭を軽く散歩するぐらいの運動から始めて徐々に活動的になること」
と書いています。
冬の間固まりまくっていた体を少しずつほぐす必要があります。
体は動かすことで筋肉がつき、心肺能力が上がることで血行がよくなります。
また、体を動かすことで神経を刺激し、脳の働きも活性化されます。
そうは言ってもシニアの犬猫は体を動かすのも難しいことがあります。
そこで、てっとり早く運動と同じ効果が得られるのがお灸ですね。
お灸で血行がよくなり、関節や筋肉が温まって柔らかくなると、運動したのと同じような反応が体に現れます。
お灸をすると夜ぐっすり寝られるのはこういうわけなんですね。
【春のお灸】
お灸は体を温めることで血行促進とリラックス効果で自律神経を整えます。
でも、急に気温が上がって体がついて行けず、熱がこもっているようなときはお灸は向きません。
お灸をするのは、昼は暖かかったのに夜はぐんと冷えたようなとき。寝る前に腰を温めてあげましょう。
もうひとつは、気が頭に上ってなんとなくイライラそわそわしてるようなとき。
やはり、腰を中心に下半身を少し温めることで気を下げる効果があります。
また、気が上っているようなときはローラー鍼でコロコロするだけでもいいですね。
集毛鍼で背中をチクチク刺激するのもいいですよ!
鍼灸ケアをいろいろ使って暴れがちな春の気と上手に付き合っていきましょう。
次回はひさしぶりに「春の体を整えるツボ」のお話をしたいと思います。
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