コラム
生き残るためには変化も必要というお話
2022年3月31日
【恒常性とは】
あっという間に3月も終わりですね。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言われますが、とにかく月日の経つのが早いです。
私自身、3月中にやらないと…と思っていたことも完成せず、先送り。
という、相変わらず後回し・先送り人生を謳歌していました。
これというのも、
「生き物は本能的に変化を嫌う」という性質があるためで、新しいこと・未知のことを始めるのはものすごいエネルギーがいるからなんですよね。
(と、生き物の恒常性(ホメオスタシス)をやらないことの言い訳に使う…)
【変化もしなければ】
こちらでも何度かお話ししていますが、東洋医学はバランスを重視します。
陰陽のバランス、五行のバランス。
自然界や生物の体にはほっておいてもバランスを自分で保とうとする力があり、これが「恒常性」と呼ばれるものです。
何かの重圧がかかってバランスが崩れそうになったとき、完全に崩れる前に手を打つのが「養生」であり、「未病治」と言われるものだと思います。
でも、環境が変わっても生き残っていくには変化も必要です。
長い地球の歴史の中で、変化に適応できなかったものは滅び、適応できたものだけが現代社会に生存しています。
「恒常性」はとても大切な機能ですが、ときには積極的に変化を選ぶことも必要ですよね!
東洋医学とは全然関係ない話なんですが、NHKでやっている短いアニメで、「ざんねんないきもの事典」というのがあります。
これに出てくる「変化したことで生きのびた種」の話はなかなか面白いです。
私の好きな本で三木成夫さんという方の「胎児の世界」という本があります。
胎児の解剖シーンなどが出てきますので、理系の人じゃないと読むのが辛いかもしれませんが、生物の原理や生命の神秘を感じられて私はとても好きな一冊です。
興味のある方はぜひ一度読んでみてくださいね!
⇒ 三木成夫著「胎児の世界」
(この投稿は2021年3月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)
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