コラム
お灸で体の土台作りをする
2021年10月21日 公開 / 2022年3月24日更新
【季節の変わり目の過ごし方】
10月20日は秋の土用の入り。
10月23日は二十四節気の霜降。
というわけで、暦の上ではすでに晩秋なんですが、昨今は天候が不順でなかなか暦通りにはなりませんね。
ここのところ毎年そうなんですが、季節が緩やかに移り変わる春秋がなくて、夏から冬、冬から夏にいきなりストンと変わるような気がします。
そのせいか、毎日の寒暖差が激しく、体温調節が難しいですね。
「土用」は、夏の土用だけが有名ですが、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日18日間を土用と呼び、まさに季節の変わり目にあたる時期です。
土用は五行では「土」に当たります。
この時期はきちんと食べて体の土台を作る時期です。
特に秋から冬にかけては体に養分を蓄えて寒くなる時期に備えるとき。
でも、秋はでんぷん質の多い食べ物がたくさん出回る時期でもあるので、食べ過ぎには注意が必要ですね!
食べて「氣」を蓄えたら、次は巡りを良くすることが大切です。
ローラー鍼で全体の流れをよくすること、
お灸で体を温めてエンジンをかけること。
特に、お灸は胃腸の働きを高めるので、食欲不振や消化不良にも効果があります。
これで冬に備えて体の土台を作り、免疫力をアップしてインフルエンザやコロナウイルスの再流行に備えましょう!
【秋の食中毒にご注意!】
この季節になると、ニュースでキノコの食中毒の話をよく聞きます。
滋賀県でもよくあるのですが、キノコ採りに行って食用と毒キノコと間違えて食べてしまうという事故です。
キノコは専門家でも見分けが難しいものがありますから、よほど自信がある種類以外は自分で判断して食べない方がいいのですが、慣れてくるとついいろいろ試したくなるんですよね。
秋の味覚と言えば、意外に知られていないのがギンナンによる食中毒です。
大きなイチョウの木の下にはギンナンがたくさん落ちていて、袋を持って拾いに来る人が結構おられますね。
(においが割りと臭いんですけどね!)
ギンナン、昔は中国で薬用に使われていただけあって、カロリーが高く、ビタミンやミネラルも豊富です。
ただ、食べすぎるとビタミンB 6を阻害するためにけいれんなどの中毒症状を起こすことがあります。
成人はそうとうな量を食べなければ問題ありませんが、子供さんやペットが食べるときは注意が必要ですね。
まあ、犬猫にギンナンを与える方はそんなにおられないと思いますが…
(この記事は2020年10月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)
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