飼い主とペットの体調はお互いに影響し合う
【水分補給の重要性】
暑くなってくると、体は熱に対応するために様々な工夫を凝らします。
その一つが、汗をかくことですね。
東洋医学では、「夏は暑くても体を動かして汗をかきなさい」という養生法を薦めています。
汗をかかずに冷たいものを飲み食いするとおなかを冷やすのでよくないという考え方です。
人間の場合はこれはとても理にかなっていると思います。
皮膚表面は冷やしてもいいけど、内臓は冷やすべきではないからです。
ただ、汗をかいたらその分水分を補わないとだめですよね。
ここで重要なのが、一緒に塩分やミネラルを補給する必要があるということです。
汗ってなめるとしょっぱいですよね。
水分と一緒に塩分も体から出て行ってしまいますので、その分は塩分を直接口に入れたり、果物や野菜で一緒にカリウムも補うなどしなければなりません。
以前にも書いた記憶があるのですが、人間には「暑熱馴化」という暑さに徐々に慣れていくという生理的な作用があります。
「汗をかく」というのも暑熱馴化の一つで、汗をかくことに慣れた体にならないと、発汗量が増えないのだそうです。
また、汗が上手にかけるようになると、汗と一緒に出て行く塩分の量も減っていき、バランスも保ちやすい体になります。
そして、塩分を摂るときに忘れてはいけないのはマグネシウムの存在です。
ヨーロッパの水は硬水で、塩も岩塩にはマグネシウムが多く含まれますが、日本の水は軟水のためマグネシウムが不足しがちです。
海水から作った昔ながらの塩にはマグネシウムが含まれますが、現在流通している塩は純粋な塩化ナトリウムですから、現代人はどうしてもマグネシウム不足になります。
できれば塩分を補給する際はマグネシウムが含まれた昔ながらの塩を摂る方がいいですね。
海藻類にもマグネシウムが豊富に含まれますから、晩ご飯には海藻の酢の物なんかを食べるのもいいと思います。
犬猫にも当然水分補給は大事
犬猫の場合も水分補給はとても大事です。
水分が十分取れていない体は、いろいろなところに不調が現れます。
中には水をよく飲まない子もいると思いますので、飼い主さんはヤギミルクを少し混ぜたり鳥のゆで汁を少し混ぜたりして水分を補給しやすく工夫してあげましょう。
犬猫の場合は汗をかきませんので、塩分の補給はあまり気を遣わなくてもいいと思いますが、ミネラル類は、特に手作り食の場合は不足しがちになりますので、意識して海の塩を使うなどしてもいいと思います。
また、海のもの(魚介類や海藻)も日本で手軽にミネラルを補給するにはいい食材ですので、蛋白源を肉以外のものにしてみるのもいいと思いますよ。
体はバランスが大事。
バランスを保つために十分なお水とバランスのよいミネラルの補給を心がけましょう。
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