ペットの最期に人ができることはなんだろうと考えます
春は健康診断の季節
4月も終わりになってきましたが、春は動物病院が一年で一番忙しい季節です。
ワクチンの接種、狂犬病予防注射、フィラリア検査・・・
そして、健康診断!
フィラリア検査をするついでに年に一回健康診断もしておこうという飼い主さんも多いと思います。
実際、動物病院でも最近は積極的に健康診断を薦めています。
人間も同じですが、何か症状が出てから病院で治療を始めるより、普段の状態を把握して早めに病気の元を取り除く方が体にとっても(お財布にとっても)ずっと楽ですよね。
健康診断の項目は動物病院によっていろいろあると思いますが、最低限聴診や望診に加えて、血液検査と尿検査はやっておくとよいと思います。
特に腎臓はシニアになると犬も猫も弱くなってきますが、数値に表れる頃には腎臓の細胞の75%が傷んでいると言われています。
ましてや、症状が出始めてからでは対応も手遅れになってしまいますね。
早期発見のために健康診断が必要なのは犬も猫も人と変わりません。
検査結果に一喜一憂しない
ただし、健康診断で病気を早期発見することは大事ですが、検査結果に振り回されないということもとても重要です。
最近、シニアのワンちゃんの飼い主さんで、動物病院の血液検査の結果に振り回されるのをよく見かけます。
中には1週間ごとに血液検査をして、病院の先生から
「この数値が上がったからこの薬を」
「これが低いからこの薬を」
と、どんどん薬が増えるという話も。
確かに血液検査の数値は健康状態を把握する指標として重要です。
でも、検査結果はほんの一瞬を切り取ったものに過ぎません。
体の状態は刻一刻と変わります。
肝臓の数値なんてちょっと緊張したり興奮するだけで大きく上がります。
数値は体の状態を把握し、治療の方向をつけるために必要ですが、あくまでも「参考」です。
それより目の前の愛犬・愛猫の様子を観察し、食欲や元気があるか、毛艶・目の色はどうか、呼びかけによく反応するか、などの生きた情報を大切にすべきだと思います。
体と心は密接につながっています。
飼い主さんの心配は犬猫に移ります。
検査結果を必要以上に心配せず、ゆったりと愛犬・愛猫に寄り添ってあげることも、病衣の早期発見・早期の対応と同じぐらい健康管理には大切だと思います。
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