犬・猫に鍼治療をお勧めする3つの理由
【痛みってどんな現象?】
ワタクシごとですが、最近年のせいなのか運動不足なのか、腰やら背中やらが痛くてなかなかすっきりしません。
というわけで、「痛み」について考えることにしました。
「痛み」とは、全身のいろんな部位にある「痛み受容器」という感覚器官が、ぶつけたり切ったりという刺激を受けると神経を通じて脊髄から脳に伝えられます。
脳はその刺激を痛いと感じます。
一方脊髄に入った刺激は、脳までいかないうちにすぐにフィードバックが筋肉を動かす神経に伝えられ、そのせいで痛いと反射的に手を引っ込めたりします。
脊髄反射という現象ですね。
受容器への直接の刺激以外にも、炎症が起こると炎症物質が分泌され、それが神経を介して脳に伝わり、痛みと感じられます。
また、神経を圧迫することで痛みを感じることもあります。
「痛み」は、体にとっては大切な反応で、何かあったときに痛みを感じるおかげで命の危険を回避することができます。
そうは言っても、痛みは不愉快ですし、早く解消しないと場合によっては食欲が落ちたり、眠れなくなって体力を消耗することもあります。
体のどこかに痛みが生じたら、早くなくして欲しいと思いますよね。
以前、某番組の頭の大きなチコちゃんが、
「手を当てると痛みがやわらぐのは、触覚の方が痛覚より勝っているから」
と言っていましたが、それだけでしょうか。
私はもっと他に理由がある気がします。
痛みを緩和するメカニズム
痛みは、体の末端に受けた刺激が神経を通って脳に伝えられて、「痛い」と感じられます。
痛みを感じるほどの刺激は、体になんらかの傷害を起こしていますから、体は脳に
「早くなんとか修復してください!」と連絡しているわけですね。
手を当てたときに痛みが和らぐのは、痛みを感じる神経より触られたことを感じる神経の方が太いため、手を当てることで痛みを感じる信号が脳にあまり届かなくなるため、と医学的に説明されて
います。
でも、痛みというのは心因的なものも多く、 恐怖や不安を感じると、痛みや苦しみは増幅されます。
逆に、脳内麻薬と呼ばれる神経伝達物質「エンドルフィン」は鎮痛効果が大きく、モルヒネの数倍と言われています。
エンドルフィンは幸福を感じさせる物質としても有名ですね。
ランナーズハイを起こすのは、このエンドルフィンの作用によるものです。
子供でも大人でも、もちろんペットも手を当てられて安心することで、痛みや苦しみが軽減することは十分ありえます。
実は、鍼治療による刺激も、脳内麻薬と呼ばれる物質を脳内に分泌させる作用があります。
鍼で痛みが緩和されるのはこのためです。
加えて、筋肉を緩め、血行を良くすることで、神経の圧迫を解消して痛みを軽減する作用もあります。
心も体も緩めることが大事ですね!
(この投稿は2019年10月10日のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い、こちらに投稿しました。)
※ 営業日カレンダーを設置しました
こちらのカレンダーで予約可能な日を見ていただき、LINEまたはメールでご予約していただけます。
⇒ 営業日カレンダー