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山路美晴

ペットと飼い主の心と体を癒やすプロ

山路美晴(やまじみはる) / 獣医師

滋賀ペット治療院

コラム

犬の足腰の不調〜必ずしも関節や骨の異常とは限りません

2019年9月11日 公開 / 2022年3月24日更新

テーマ:鍼灸治療

コラムカテゴリ:趣味

滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県でペットの鍼灸整体治療をしています。

ワンちゃんの鍼灸治療の依頼で一番多いのは、「足腰の具合が悪い」というものです。

なんとなく、最近後ろ足の動きが悪く、ふらつく・・・
足が痛そう、または引きずるようにする・・・
足がうまく立たない、膝の具合が悪そう・・・

人間の場合でもそうですが、足腰の不調で医者に行っても、レントゲンを撮っても原因がわからず、痛み止めをくれるぐらいで特に治療はしないということがよくあります。

こんなとき、鍼灸や整体に行って体の歪みを整えることで足腰の動きがよくなったり、痛みが治まったりしますよね。


足の動きが悪いので鍼をするコーギー


犬の足腰が悪くなる原因は?


犬も年を取ってくると、当然足腰の動きは悪くなります。
筋肉が衰え、関節の可動も悪くなりますから、どうしてもふらつきが出てきますね。

それ以外には、椎間板ヘルニアや変形性関節炎など、背骨のゆがみなどから来る症状もあります。

ところが、骨や関節には異常がないのに足腰がふらついたり、うまく歩けなくなることがあります。


血流の障害でも足腰の動きが悪くなることがあります



マッサージの後、ほっこり

猫では、「大動脈塞栓」という、お腹の中の大きな動脈に血栓ができることで足への血流が悪くなり、元気なのに突然足腰が立たなくなるという症状があります。

犬の場合は大動脈塞栓という症例はあまり例がなく、足腰の不調はほぼ骨や関節、筋肉に異常があると診断されがちです。

でも、犬の場合も何らかの原因で血流が悪くなったために足腰の動きが悪くなるというケースが、もっとあるのではないかと思います。

先日、ある勉強会で情報交換をしていたときにその話題になりました。
足腰のふらつき、歩くのを嫌がるという症状に加えて、足先が冷たくなっているような場合は、血行不良を疑うべきではないでしょうか。


血行不良を疑ったら、お灸をしてみてください


もし、ワンちゃんの足腰が急にふらつき始め、レントゲンでも特に異常はなかった場合。
それに加えて、足先を触って冷たさを感じた場合は、もしかしたら血行が悪くなっているのかも知れません。

そんなとき、ご家庭でとりあえずできる応急処置として、お灸を試してみる価値はあります。
お灸は、体全体を温め、血行をよくする作用があります。
実際に、足腰のふらつきがお灸で改善されたというケースもたくさんあります。


お灸をするダックス


ワンちゃんの場合は、脾臓が腫れていたり、腫瘍がある場合にも血流が阻害されることがあります。
普段の診断では気づかないような理由で血行が悪くなることも考えられます。

足腰の不調を関節など、運動器の問題と思い込まずに、内臓等にも異常がないか、動物病院できちんと検査を受けることも必要だと思います。

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