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劉鳳雯

知識と経験を兼ね備えたプロフェッショナルな中国語教師

劉鳳雯(りゅうほうぶん) / 中国語講師

所沢中国語学院

コラム

《中国語発音の錦嚢(きんのう)》前書き

2021年1月4日 公開 / 2021年2月27日更新

テーマ:中国語発音の錦嚢(コツ)

コラムカテゴリ:スクール・習い事

  
  中国には、唐の詩人李賀が歩きながら詩を推敲し、よい句ができると錦織りの袋に入れたという故事があります。
  また、「三国志」には諸葛孔明が劉備を守るための策略が書かれた紙を三つの錦織の袋に入れ趙雲に渡し、困った時にその紙に書かれた通りに行うようにと伝え、その結果見事に劉備を守ったという物語もあります。いざという時のために前をもって用意される妙策、緊急事態を解決する良い方法を「錦嚢妙計」といいますが、この四字熟語もこの故事に基づくものです。
  中国語学習の初心者から発音が難しい、正確に習得する良い方法はないだろうかとよく聞かれます。もちろんよく聞きよく練習することが大事ですが、よい方法も確かにあります。基本的な発音をマスターするまで練習を繰り返し、「四声」のパターン及び変調を覚え、決まり文句が上手に話せるようになれば発音に自信を持てるようになります。そして話したことばが中国人に通じコミュニケーションがとれたら、それは自信につながります。
  この「中国語発音の錦嚢(きんのう)」」には基本的な発音の練習に加え、HSK1級、2級、中国語検定準4級及び4級レベルの単語を基本にして、それを声調パターン別に分け、発音の要点を「妙策の一言」と名付けてまとめました。また参考に、決まり文句や日常会話のフレーズを入門レベルに合わせて作成しました。フレーズを丸暗記すれば簡単な会話にそのまま使え役立ちます。舌の訓練のため中国語の早口言葉や童謡もいくつか収録しました。不定期でアップロートしますが、興味のある方はぜひ読んで練習してみてください。日本語説明文は島村博道先生、迪朗恵子先生、根本陽子さんに校正していただいています。イラストは根本さんの作品です。ここでは感謝の意を表したいと思います。
  中国では「师傅 领 进门,修行 靠 个人」(先生は入門の手伝いをするだけで、後の修業は自分の努力次第)という諺があります。この「発音の錦嚢」をうまく使って早く上達することを願っています。
  让 我们 加油 吧(みんな、がんばれ)!

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