【中国語文法&ドリル】中国語の疑問文 その3 疑問詞を用いる疑問文
――文:劉 鳳雯 日本語校正:根本 陽子
前回に続き、中国語文法の「程度補語」を説明します。多くの例文を見て理解しましょう。
1.否定形と疑問形について
A.否定形の場合:「不」「没」などを程度補語の前に置きます。
①他游得不快。
彼は、泳ぎは速くないです。
②他做韩国菜做得不太好。
彼は、韓国料理はあまり上手ではないです。
③她们说汉语说得不太流利。
彼女たちの話す中国語は、あまり流暢ではないです。
④他毛笔字写得没那么好。
彼は、書道はそれほど上手ではないです。
発音については、下の画像をご参照ください。
B.疑問形の場合:文末に「吗」を付けるか、肯定形と否定形を並列して反復疑問文にします。
①他说英语说得流利吗?
彼は英語を流暢に話しますか。
②他跑得快不快?
彼は走るのが速いですか。
③他们毛笔字写得好不好?
彼らは書道が上手ですか。
④和子包饺子包得快吗?
和子は餃子を作るのが速いですか。
発音については、下の画像をご参照ください。
2.形容詞の程度を強調する「得很」などと、比較を表す「得多」について
形容詞の程度を強調する場合、「得」の後ろに「很」「不得了」「要命」「了不得」などの程度補語を入れます。また、比較する際は程度補語「得多」を使います。例文を通じて理解しましょう。
①他们的汉语好得很。
彼らの中国語はすごく上手です。
②哈尔滨的冬天冷得不得了。
ハルピンの冬は相当寒いです。
③我这几天每天都加班,累得要命。
私はこの数日毎日残業して、くたくたに疲れています。
④那里的冬天比广州冷得多。
あそこの冬は広州よりずっと寒いです。
⑤那里的冬天冷得多。
あそこの冬はずっと寒いです。
*比較の対象を入れなくても、「得多」があると比較の意味になります。
発音については、下の画像をご参照ください。
(続く)