任意売却で悪質業者に騙された実例をご紹介します

中島孝

中島孝

テーマ:任意売却についての疑問

悪質業者の手口

任意売却は、住宅ローンの返済が困難になった場合に、競売を避けて不動産を売却する方法です。しかし、この状況につけ込む悪質な業者が存在し、様々な手口で被害を与える事例が報告されています。以下に、実際にあった悪質業者の手口と、被害の実例をいくつかご紹介します。


高額な引越し費用の提示

「100万円の引越し費用を渡します」などと高額な費用を提示し、契約を急がせる手口です。しかし、実際には支払われなかったり、大幅に減額されたりするケースがあります。
高額な引越し費用が支払われず、住む場所を失ったケース
: 甘い言葉に誘われて契約したが、引越し費用は一部しか支払われず、結局、競売になり住む場所を失ってしまった。

リースバックを持ちかける

「売却後も賃貸として住み続けられます」と、もっともらしいリースバックの話を持ちかけますが、実際には高額な家賃を設定したり、契約内容が不利だったりする場合があります。任意売却後のリースバックは、実際には成立が難しいケースが多いです。
リースバックの家賃が高すぎて生活が困窮したケース
売却後も住み続けられると安心していたが、当初の説明と異なる高額な家賃を請求され、生活が立ち行かなくなった。

不当な手数料の請求

仲介手数料以外に、高額なコンサルティング料や手続き費用などを請求する手口です。
相場より大幅に安い価格での買い取り: 競売が迫っている状況につけ込み、「競売よりはマシ」と相場より大幅に安い価格で買い取ろうとします。
不当な手数料を請求され、手元に残るお金がほとんどなかったケース
任意売却が成立したものの、高額なコンサルタント手数料などの名目で請求され、借金返済に充てられるお金がほとんど残らなかった。

債権者との交渉をしない

依頼だけ受けて、債権者との交渉をほとんど行わず、時間切れで競売になってしまうケースがあります。
業者に依頼したものの、何もしてもらえず競売になってしまったケース
悪質業者に依頼して放置され、結局、競売の手続きが進んでしまい、任意売却の機会を失ってしまった。

物件情報の囲い込み

買い手が見つかっているのに、わざと情報を公開せず、自社で買い叩こうとする場合があります。
相場より大幅に安い価格で買い取られ、多額の借金が残ったケース
競売を恐れて安易に売却してしまった結果、市場価格より数百万円も低い価格で買い取られ、多くの借金が残ってしまった。

NPO法人や一般社団法人を装う

: 公的機関のような印象を与え、信用させて近づく手口です。これらの団体は宅地建物取引業の免許を持っていない場合があり、任意売却の業務自体ができません。相談に来た人の個人情報を、別の業者に売却するなどの行為が見られます。
宅地建物取引業の免許を持っているか確認する
不動産取引には宅地建物取引業の免許が必要です。免許の有無や、担当者が宅地建物取引士証を提示できるか確認しましょう。

悪質業者に騙されないための注意点

・一つの業者に決めずに、必ず複数の業者に相談し、比較検討しましょう。
・高額な引越し費用や必ず住み続けられるといった甘い言葉には裏があると考えましょう。
・インターネットでの評判や口コミなども参考にすると良いでしょう。
・不安な状況につけ込む業者は、うまい話を持ちかけてくることが多いです。冷静に判断することが重要です。

任意売却は、債務者にとって再スタートを切るための重要な手段です。悪質業者に騙されることなく、信頼できる専門家を見つけて、適切なサポートを受けるようにしてください。

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中島孝
専門家

中島孝(宅地建物取引士)

ハウスパートナー株式会社

任意売却専門の不動産会社として設立。今年で10年目を迎えました。任意売却という特殊な不動産取引に精通し、解決実績が豊富です。ご相談者様のご要望・状況を把握した上で、解決プランをご提案します。   

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