お墓にまつわる単位の話
皆様、こんにちは。
既に皆様ご承知のことと思いますが、今年の10月より、消費税が8%から10%に増税されることが予定されています。
以前、「お墓と消費税」というコラムを書きましたが、お墓を購入する際に消費税が課税される対象は、墓地の取得代金(永代使用料、墓地使用料)を除いた部分、墓地の管理料や墓石工事代金になります。
基本的な条件は変わりませんが、増税前に購入するためのタイミング、前回書かなかった注意点について書いていきます。
消費税8%で購入するには
墓石工事は、ご注文いただいてから墓石の制作、現場の施工を行う請負工事となりますので、ご注文いただいてから基本的に2~3ヶ月の工期をいただく事になります。(使用する石材の種類によって前後します)今回の増税の場合、9月30日迄に完成した工事に関しては消費税8%が適用されますので、少なくとも6月中にご注文いただかないと、消費税8%の適用を受けられない可能性が高くなります。
工事禁止期間という盲点
9月30日迄に工事を完成しなければならないという条件において実は見落としがちなのが、各霊園の工事禁止期間です。
民間の霊園では、7月8月のお盆中、9月のお彼岸中はお墓参りの方が非常に多くなるため、該当期間の墓石工事を禁止する場合があります。特にお彼岸中に関しては、ほとんどの霊園で工事が出来ません。今年の秋彼岸は9月20日から9月26日の1週間ですが、この期間に工事が出来ず9月30日迄の完成となると、9月中はかなりの工事が集中することが予想されます。
石材店といたしましても、1件でも多くのお客様にお墓を建てて欲しいと考えていますが、あまりに受注が集中すると、物理的に工事が出来なくなることもあり得ます。そういった意味でも、増税前の建墓については、出来る限り早めのご検討をしていただくことが肝要になります。
「10月の増税はまだまだ先」と思っていると、タイミングを逸してしまう可能性がありますので、ご注意下さい。