墓石はなぜ石で作られるのか、その理由
昨日のお墓のお掃除のお話しに続き、お墓参りの際の注意点を書きます。
お墓参りの際、故人が好きだったお酒やビールなどを墓石にかける方がいらっしゃいますが、これは絶対にやめて下さい。前回書いたように、墓石の表面には目に見えない小さな穴が空いており、石にお酒がしみこんで変色してしまうからです。お酒などが理由で出来たシミは、簡単には落ちません。場合によっては、墓石ごと交換しなければならない場合もあります。故人の供養のためにお酒を捧げたい気持ちは分かりますが、石にかけるのはやめて下さい。
また、墓石の前にふたを開けた缶ビールやジュースなどを供されている方もいらっしゃいますが、必ずお持ち帰りいただくよう、お願いします。ふたを開けたままのお酒やジュースは腐敗してしまいますし、カラスや風などが缶を倒してしまって、墓石にシミが出来てしまったというケースもあります。
同様に、果物やお菓子などの食べ物をお墓に置いたままにすると、カラスなどの格好の餌になります。食い散らかされた供物が汚れの原因にもなりますし、墓地にカラスが居座ることになってしまいます。お供物はお参りの際のみ墓前にお供えし、持ち帰るようにして下さい。
お供えする生花ですが、なるべく花粉の少ないものを選ぶと良いです。特に百合の花は花粉が多く、お供えしたまましばらく経った後、落ちた花粉が石に染みついてしまう場合もありますのでご注意下さい。
ちょっとした心がけで、綺麗なお墓を長く保つことが出来ます。ご自身で注意していただくのはもちろん、そのお墓をお参りされるご親戚や知人の方にもお話ししておいて下さい。