コラム
墓石に彫る「名号」とは何か?
2013年7月2日 公開 / 2016年6月4日更新
引き続き、和型墓石のお話しを。
一般的に、和型墓石の正面には「○○家之墓」と彫られることが多いです。ただ、跡を継ぐ方が娘さんの嫁ぎ先である場合など、家名が変わることもあるわけです。前に洋型墓石が選ばれるようになった理由として、家名の事を書きましたが、和型墓石の場合でも、家名以外を正面に彫ることが出来ます。それが「名号」(みょうごう)です。
名号とは、仏教各宗派で信仰するご本尊様のお名前を唱える際に使われる言葉ですが、これを墓石の正面に彫ることによって、家の名前ではなく、仏教の信徒であることを表すことが出来るのです。以下に代表的な名号を書いてみます。
「南無阿弥陀仏」(浄土宗・浄土真宗)
「南無釈迦牟尼物」(曹洞宗・臨済宗・天台宗)
「南無大師遍照金剛」(真言宗)
「南無妙法蓮華経」(日蓮宗)
これらは、自身が仏教徒として、あるいは各宗派の信徒としての信仰があることが前提になりますが、和型墓石の彫刻文字の中には、こういった選択肢があるということを覚えておいて損はありません。
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