和型墓石の特徴と形
引き続き、石材に関するコラムです。
私ども二上家は墓石を主に扱っている会社です。墓石向きの石として花崗岩質の「みかげ石」が使われていることは既に書きましたが、(一般名詞としての)みかげ石は、日本各地から算出されます。
東北地方の代表的な産地は福島県です。一昨年の東日本大震災、及び原発事故の影響を受け、産出が難しくなってしまった採石場もありますが、東北の一大産地としての立場は変わりません。他に宮城県にも採石場があります。
関東地方の代表的な産地は茨城県です。特に笠間市(稲田)、桜川市(真壁)が二大産地で良質な白御影石が採石されます。他に関東の産地としては、前にも書きました(本)小松石が神奈川県で採れます。
中部地方では愛知県の岡崎市。「岡崎石」の産地ですが、現在は産出量が減っています。しかし、岡崎の町は現在も石工の故郷として、職人さんが腕を競っています。
近畿地方は兵庫県の御影町の産出が減っており、もっぱら四国地方と中国地方の石が好まれています。
中国地方の産地としては岡山県。四国地方は香川県と愛媛県が主な産地となっています。このエリアは高級石材の産出が多いことで知られています。
いかがでしょうか?意外とご自身の出身地で採石される石もあるのではないでしょうか。墓石選びの仕方の一つとして、ご自身のルーツに繋がる石材を選ぶのも良いと思います。