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二世帯住宅でロフトを取り入れるメリット

田原稔久

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テーマ:二世帯住宅施工事例

限られたスペースに2世帯が住むために、空間の有効活用が必要

二世帯住宅というと、まず確保したいのがプライバシーでしょう。
親世帯・子世帯、孫を入れて三世代が居住することが多いと思いますが、大家族が各々個室を持つためには、十分なスペースが必要です。
個室を優先してしまったがために、収納が少なくなってしまった…ということにもなりかねません。
「収納スペースがとりづらい」ことが、二世帯住宅のデメリットかもしれません。

しかし、大丈夫です。回避する方法はあります!
限られたスペースに2世帯が住むためには、空間の有効活用が必要です。
たとえば「ロフト」を設置し、収納として活用する方法があります。
今回は、二世帯住宅にロフトを取り入れると、どのようにメリットがあるか確認したいと思います。

ロフトの幅広い活用方法

ロフトは、子世帯のフロアからダイレクトに行けるようにするのは、もちろんですが、スペースが許せば、ロフトを一カ所だけでなく、数カ所に設置することをおすすめします。
複数のロフトを設置することで、よりいっそう収納がしやすくなります。
ロフトの活用方法として、その季節には着ない服の収納、棚をつけて本棚として利用、CDやアルバムなどの保管など。可動式の棚や引き出しを取りつけることで、収納する物のサイズや限られた空間を十分に活用しながら整理収納できます。

収納プラスαとして、パソコンやデスクを置けば書斎スペースにもなります。また、子どもの遊びスペースにすることもできます。

ほかにも、オーディオや楽器を置いてお父さん専用の音楽ルーム、お母さんが趣味の絵を描くためのアトリエなど、応用の幅は広がります。

ロフトの注意点として、屋根に近いため断熱対策を施しておかなければ外気の影響を受けやすくなります。

また、ロフトに窓や換気を備えておくことも大切です。おすすめしたいのはエアコンを取り付けることです。収納だけの利用だとしても、整理や掃除をするのにエアコンはあると便利です。

建築関連法令を守る必要があります

さまざまな活用方法があるロフトは、二世帯住宅にぜひご提案したいスペースです。
ただし、ロフトの場合、建築関連法令で決められた条件があります。
高さや広さはその基準を守らなければいけません。
それらをクリアしないと窓やエアコンも付けられない可能性があります。
定められた基準を守らないと小屋裏収納として認められず、床面積に算入されたうえに「階」として判断されてしいます。
2階建ての建物が、3階建てであるとみなされる事になってしまいますので専門家にきちんと設計段階から相談することをおすすめします。

また、固定階段を設置したい場合も、自治体の管轄によって認めない所もあるので、確認する必要があります。
弊社にお問い合わせいただければ、いつでも対応させていただきますのでご相談ください。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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