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二世帯住宅の建築費を抑えるには2階をシャワールームに

田原稔久

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テーマ:共有タイプの二世帯住宅

どういうスタイルの二世帯住宅にするか

家を建てるということは、当然ながら費用がかかります。一般住宅でもかなりのお金がかかりますが、二世帯住宅ともなると、その1.5〜1.8倍はかかってしまいます。
ただし、メリットを考えると費用をかける価値は、多々あります。
月々の光熱費を節約できたり、子どもの世話も協力してもらえる…など、利点がたくさん見出せます。

建築費用の援助もしてもらえる場合もありますが、建築費用は抑えたいものですね。
建築費としては、「完全分離型」が一番高くなります。
費用を抑えたい方は「完全同居型」または、「部分共有型」で予算を抑えて検討してみましょう。

妻側の親か夫側の親、どちらと同居するのかが一番重要な鍵を握ります。
どちらの親と住むにしても、家にいる時間が長いのはほとんどの場合が妻でしょう。
ですので、世帯間はもちろん、ご夫婦で十分な話し合いをし、妻の意見を反映させる間取りが実現できるよう、住居スタイルを決めましょう。

建築費用を抑えるには

建築費用をどこで抑えるか…共有部分を増やすと、費用は抑えられます。
1階を親世帯、2階を子世帯にした部分共有の上下分離型を想定して考えてみましょう。

一般的にどこを共有しているのが多いかというと、一番多いのが玄関です。
玄関は1カ所にして、内部にドアを付けたり工夫ができますので、共有しやすい部分でしょう。

続いて多いのが浴室です。
浴室は、費用に幅がありますが、2つ設置すれば、やはり設備費用に2倍かかりかなりの高額になってしまいます。
さらに、水道代、ガス代などの光熱費も各々にランニングコストとしてかかります。

コスト面から浴室を1階の親世帯で共有することもひとつのアイデアでしょう。
ただし、二世帯と言っても、厳密には、孫を入れると三世代の大家族で暮らすことになります。

お風呂の順番が回ってくるのにかなりの時間がかかってしまいます。
5人以上がひとつのお風呂を共有するのは、時間的にロスが多いのではないでしょうか。

1階の浴室を共有に、2階はシャワールームに

2階にちゃんとした浴室を設置しなくても、シャワールームを設けるというのはいかがでしょう。
最近は、若い世代ではシャワーだけで済ます人が増えています。
お風呂を2つ設置するより2階はシャワールームにすれば、建築費はぐっと抑えられます。
たまに、ゆっくり湯船に浸かりたい日は、親世帯で「もらい湯」をさせてもらってもいいかもしれません。

日常的には、シャワーを使用することにしていれば、毎月の光熱費もあまりかかりません。
妻側の親なら、妻と子どもは、いつも親世帯のお風呂で、夫だけシャワー…という活用方法もあります。
夏などの暑い時期は、朝にシャワーできると便利です。
専用のシャワーがあれば、帰宅が遅くても気兼ねなしで浴びられますね。
いつでも、どんなときもシャワーができるのは大変便利です。
弊社では、2階にシャワールームを設置した実績があります。
リーズナブルなシャワールームありますので、ぜひ実例を見ながらご検討ください。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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