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田原稔久

快適で長持ちする住宅建設の専門家

田原稔久(たはらとしひさ) / 建築家

田原建設株式会社

コラム

キッチン、洗面所、物干し場を近づけて家事を楽に

2015年9月19日

テーマ:二世帯住宅施工事例

コラムカテゴリ:住宅・建物

キッチンと洗面所をスムースに往来できるように

二世帯住宅では、できる限りデッドスペースを作らない、忙しい主婦にとって効率の良い生活導線を確保することが大切です。
二世帯住宅ならではの限られたスペースや条件の中でも、工夫しだいで、家事が楽しくなるような間取りの実現も夢ではありません。

筆者は、これまでさまざまな家族環境の二世帯住宅を手がけて参りました。
特に、子育て、共働き…などで多忙な主婦の意見を反映するために、いろんなスタイルをニーズに合わせてご提案しております。

中でもご好評いただいている事例をご紹介しましょう。
忙しい主婦にとって、洗濯や料理は同時進行で行われることもしばしば。
洗濯機は洗面所に置くことが通常ですから、キッチンと洗面所は近くに配置するのが良いでしょう。

そこで、筆者がおすすめしたいのは、キッチンの隣に洗面所を設け、二カ所の間の扉をなくし仕切りだけにします。
そうすることで、スムースな移動ができるのです。
さらに洗面所にカウンターを付ければ、そこで洗濯物をたたんだり、雑用ができるので、もっと家事が快適になります。

キッチンの近くに家事室、室内干しのスペースを

キッチン、洗面所など、頻繁に往来するスペースは、移動距離が少ない間取りにするのが理想です。

前述のように、洗面所にカウンターを付けるのはベターですが、もしスペースに余裕があれば、洗面所に続いて、プラスαのスペース、洗濯機と家事用カウンターを設置した家事室を設けることができたら、アイロンがけ等もできるので便利でしょう。
さらにそこから、洗濯物がダイレクトに干せる物干し場(ベランダ)を配置するとベストです。

洗濯物を運ぶのは大変な労力ですし、移動する時間がロスになりますから、直接、洗濯物が干せるのは魅力です。

またこちらもスペースありきですが、その家事室を室内干しのスペースとしても活用できるようにしておくのをおすすめします。
気候変動が激しい昨今、雨が続き、なかなか外干しできなかったり、アレルギーの子どもがいるご家庭では、花粉症の季節は外干しができませんよね。

急な雨にも対応でき、また日常的にも活躍する室内干しのスペースは、これからの住まいには必携ではないでしょうか。

何時でも洗濯物を干せる便利なサンルーム

現在、子育て中の女性は、大量の洗濯物に日々追われておられます。
共働きご夫婦の場合は、日によっては、朝に洗濯ができないこともあるようです。夜、洗濯しておけば、朝がラクなのですが夜露が心配…。
そんなライフスタイルに、ご提案したいのがサンルームです。

キッチンの横に続くスペースにサンルームを設置します。
配置としては、洗面脱衣室から近い位置にとり、洗濯物をダイレクトに干せるようにします。
共働きご夫婦では、外干しですと、急な雨が降っても取り込めません。
陽がサンサンと降り注ぐサンルームだと、雨にも濡れず、前日から干すことも可能です。日常的に大きなメリットになるのではないでしょうか。

サンルームに勝手口を設けると、キッチンからの導線もよく、生ゴミを出すのにも便利です。
弊社では、少しでも家事の負担を軽減する間取りの工夫をし、さまざまなスタイルをご提案しています。

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