ベテラン職員のフリーライダー対策(非戦力化させないため)のポイント vol.3

原聡彦

原聡彦

テーマ:会計事務所経営の処方箋

税理士事務所(会計事務所)の所長向けの経営相談会でベテラン職員が自由に好き勝手な行動をとり、著しく組織の生産性を低下させている相談を受けました。本日はベテラン職員のフリーライダー対策(非戦力化させないため)のポイントをお伝えします。

1.現場で野放しになっていないか?
よくあるケースでは所長とベテラン職員とのコミュニケーションがなく現場で野放しになって好き勝手に仕事をしているケースです。仕事中に、居眠り、ネットサーフィンをするなどが日常になっているケースもあるようです。対策としては最低週1度、所長(副所長)と個別面談を必ずスケジューリング化し所長がベテラン職員の仕事の中身を見るようにできる仕組みをつくるようにしてください。

2.ベテラン職員の管理能力を見極める!
ベテラン職員となると、部下が数名いるだろう。よくベテラン職員で非戦力化になっている方が使う手は、すべての仕事を部下に振り放しで管理を放棄しているケースです。そして、何か問題やクレームが発生すると感情任せに部下を怒り倒すという悲劇が現場では繰り返されています。部下に対して「仕事の中身を全然見ない。質問させない。援助をしない。」というベテラン職員には、管理者としては一刻も早くあきらめてプレイヤーとして仕事に専念させてあげる事が組織全体に不必要なストレスをかけなくても済む最良の方法です。所長先生には、ベテラン職員を観察し見極める目を持って欲しいと思います。

3.職務権限と責任範囲を明確にする!
職務権限と責任範囲を明確にしないことがベテラン職員の生産性を低下させる一番の原因です。最悪の場合、フリーライダーを作ってしまう事になります。職務権限と責任範囲を明確にすれば、所長を含め職員全員が安心して仕事ができるようになります。所長先生にはじっくり時間をかけて職務権限と責任範囲を明確にすることをご提案したい。

所長先生にはベテラン職員の知恵を現場で活用できるようベテラン職員の管理能力と仕事の中身を見極める視点を身につけて欲しいと心から願っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。感謝。

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原聡彦(医業経営コンサルタント)

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院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

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