クリニックの傘置き場から患者さんの傘がなくなった場合の管理責任は?
ヴィクティムという言葉はご存知ですか?ヴィクティムとは、「被害者意識・ネガティブな考え」という意味です。一般的に言われるのは、リーダーたるもの、ネガティブな発言や被害者意識をもつことはリーダーとして失格といわれています。
しかしながら、読者の皆様の職場でもヴィクティム度合いの高いリーダーや従業員がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、従業員のヴィクティム度合いを把握するためのポイントをお伝えします。
よくあるリーダー研修、管理者研修などでは、リーダーたるもの、いつもポジティブな考えを持ち、自分の仕事に責任を持つという自責意識を醸成する教育をしています。
たしかに、組織に属している部長、マネージャー、課長と言われるリーダーには、ポジティブな考えを持ち自分の仕事(結果及び行動)に責任持つという自立した意識・行動をとることが当然求められます。
しかしながら、ヴィクティムに囚われネガティブに傾いているリーダーを含む従業員に対して「いくらポジティブな思考をしろ!」と通り一遍のアドバイスをしたところで、状況は変わることはありません。
なぜなら、過去に怒りやわだかまりが積み重なったことがヴィクティムに囚われる原因になっているので、この怒りやわだかまりを解放しない限りポジティブな考えで一歩を踏み出すことができません。
かりに、ポジティブな考えで一歩を踏む出せたとしても時限爆弾のように必ず爆発します。爆発した後では、その従業員を復帰させるのは時間もパワーも必要になり極めて困難です。
こうなる前に、まず、院長先生、リーダーは、従業員のヴィクティムの兆候を知ることがポイントとなります。
従業員のヴィクティムの度合いを知るために次のチェックリストを活用することをお勧めしています。
☆従業員のヴィクティムの度合いを知るチェックリスト
1.部下や他人を責めてばかりいる
2.課題について話し合うとき、できないことにばかり目を向ける
3.他人の動向をさりげなくうかがっている
4.自分の責任のある事柄を確かめようとしない
5.自分にとって一番つらい課題に向かい合っていない
6.よく防衛体勢をとっている
7.自分では変えられない事について話すことが多い
8.上司、同僚、部下の批判にかなりの時間とエネルギーを費やしている
9.誰かに利用された一件を何度も口にする
10.世の中を悲観的に見ている
以上の10個のチェックリストのうち、5個以上当てはまる箇所があればその従業員はヴィクティム度合いが高い状態にあると言えます。
このようなヴィクティム度合の高い状態にある従業員がいるクライアント(企業、医療機関)に対して、高額なスーパーポジティブ研修に参加させ問題解決させようとするコンサルタントもいますのでご注意ください。
従業員が潰れますよ(そんなスーパーポジティブ研修をしている会社の従業員も潰れています。笑えない話ですね)。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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