自院のブランドを構築するための視点vol.9 

原聡彦

原聡彦

テーマ:医療経営の処方箋

医療機関の経営環境がますます厳しくなっている事も相まって、自院のブランドをいかに構築するかという相談が増えてきています。

今回は自院のブランドを構築するための視点~他院との違いを生み出す要素~についてお伝えしたいと思います。

1.自分の歴史を振り返る
院長ご自身の歴史を振り返る事に役立つ質問として次の質問に自問自答することを提案しています。①医師になった動機「なぜ?医師になったのか?」②開業の動機「なぜ?開業したのか?」③医師としての社会貢献(やりがい)「医師という職業を通じて何を得たいのか?」

2.患者さんの課題明確化と解決
すべての患者さんの課題を解決できるわけではないと思う。次の質問に解答すれば明確化しやすい。「患者さんのどんな悩みをどのようにして解決できるのか?」


3.実績を裏付ける証拠を見えるようにする
実績を裏付ける証拠は二つある。一つ目は公的、民間問わず第三者が認めた資格に裏付けされる証拠。たとえば、認定医、認定施設、認定のコメディカルなど。もう一つは定量化できる実績。例えば、手術件数、症例件数、学会発表回数、講演実績など

4.マスメディアに出る
特徴のある専門クリニックでは新聞、テレビ、ラジオなどのマスメディアに出演や取材を受ける事は加速的に認知度を上げる事ができる。メールなどで自らアプローチをしてもよし、知人を通じて紹介してもらってもいい。とにかくマスメディアに積極的なアプローチをかけてほしい。


5.患者さんの声を集める
患者さんの声を集めるだけでも立派な広報活動となる。愛顧患者(リピーターで信者的な患者)さんに依頼すれば感想文やインタビューに応じてくれる確率は高いので、積極的に依頼してほしい。


6.自院のバイブルを作り伝達する
上記1~5をクリニック案内、小冊子、ホームページなどで見える形にして患者さんの記憶に残り、繰り返し見て読めるバイブルを作ると極めて効果的なブランドを構築することができるのでおすすめしています。

以上です。上記1~6を踏まえて自院のブランド構築にチャレンジ頂きたいと思います。弊社ではブランド構築を実践する病医院を応援しています。

最後までお読み頂きありがとうございました。2011年もよろしくお願いします。
感謝!

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原聡彦
専門家

原聡彦(医業経営コンサルタント)

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

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