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原聡彦

医療経営指導の専門家

原聡彦(はらとしひこ) / 医業経営コンサルタント

合同会社 MASパートナーズ

コラム

医療法人設立のメリット・デメリットvol.10

2011年1月2日 公開 / 2018年9月17日更新

テーマ:医療経営の処方箋

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 退職 手続き退職金制度 導入

今回は、基金拠出型医療法人の一般的なメリット・デメリットをまとめましたのでお伝えします。

基金拠出型医療法人設立を考える際、税金の負担が軽減できることがもっとも大きなモチベートとなることが多いように思いますがデメリットもあります。設立後に「そんなこと知らなかったよ!」ではすまされません。

☆メリット
1.院長を中心としたファミリーで可処分所得を分散し税金の負担を軽減できる。
2.退職時に理事長、理事に対し役員退職金の支給をすることができる。
3.医療法人契約で生命保険に加入ができ資産運用できる。
4.分院の開設、老人保健施設、適合高齢者専用賃貸住宅などの事業展開ができる。
5.後継者がいる場合、医業承継(相続・事業承継)がスムーズに行うことができる。

☆デメリット
1.院長個人の可処分所得が減少する。
2.医療法人を解散する場合、残った財産は国等に帰属することになる。
3.医療法人の接待交際費は損金算入限度額が設けられる。
4.監事の義務責任が明確になり名前だけ監事は通用しない(医療経営の処方箋vol.7参照)。                                                                                                                    5.決算時の登記、事業報告書などの提出義務と提出した書類は都道府県庁にて誰でも閲覧できる。

以上が一般的なメリット、デメリットです。私の個人的な意見として、基金拠出型医療法人の設立は、医業承継をスムーズに行うために活用するなら大きなメリットがあると考えております。設立前にデメリットも十分把握したうえで設立して欲しいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!

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