「足のつり(こむら返り)」の【マグネシウム不足】と【センサーの誤作動】にあった!
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
「椅子に長時間座っていると、腰というよりお尻の上のあたりが痛くなる」
「仰向けで寝ると腰が痛くて、横向きじゃないと眠れない」
「病院で検査しても『骨に異常はない』と言われたが、痛みが引かない」
そんな、腰の下の方からお尻にかけてのしつこい痛み、「仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)」に悩まされていませんか?
一般的な腰痛だと思ってマッサージに行ったり、湿布を貼ったりしても、なかなか改善しないケースが多く見られます。
なぜなら、痛みの原因となっている場所が、背骨の筋肉ではなく、骨盤にある「特殊な関節」だからです。
仙腸関節は、かつて医学的に「動かない関節」だと考えられていました。
しかし現在では、わずか数ミリ動くことで、上半身の重みと地面からの衝撃を吸収する、高性能な免震装置のような役割を果たしていることが分かっています。
その背景には、この免震装置が錆びついて動かなくなる「ロック現象」や、逆に動きすぎて不安定になる「緩み」といった、構造的なトラブルが深く関わっていると考えられます。
今回は、原因不明の腰痛の正体かもしれない、仙腸関節の生理学的なメカニズム、特に見過ごされがちな【関節の機能不全】と【片側荷重(へんそくかじゅう)】に焦点を当て、スムーズな動きを取り戻すための「知識」について、みなさんと一緒に詳しく見ていきたいと思います。
骨盤のつなぎ目で何が起きているのか?
まず、痛みの震源地である関節の構造を知っておきましょう。
仙腸関節は、背骨の土台である「仙骨(せんこつ)」と、骨盤の左右の羽である「腸骨(ちょうこつ)」をつないでいる、縦長の大きな関節です。
この関節は、周囲を非常に強固な靭帯で覆われており、通常は3〜5ミリ程度しか動きません。
しかし、この「わずかな動き」が非常に重要です。
・足を上げた時
・着地の衝撃を受けた時
この時、仙腸関節がわずかにスライドしたり回転したりすることで、衝撃を逃がしています。
仙腸関節障害とは、何らかの負担によって、この関節が噛み込んで動かなくなったり(ロック)、逆に靭帯が緩んでグラグラになったりして、関節周辺の神経を刺激している状態を指します。
関節を機能不全にする、2つの物理的要因
では、なぜ頑丈なはずの関節がおかしくなってしまうのでしょうか。
そこには、日常生活での「偏った体重のかけ方」が大きく影響しています。
関節を噛み込ませる「中腰」と「片足体重」
- 片足に重心をかけて立つ「休め」の姿勢
- 中腰での草むしりや、重い荷物の持ち上げ
- 女の子座りや、足を組んで座る癖
こうした動作は、骨盤の左右どちらか一方に強いねじれの力を加えます。
例えば、右足ばかりに体重をかけていると、右側の仙腸関節に上半身の重みが集中し、関節面が強く押し付けられます。
強い圧力がかかった状態でねじると、関節面にある細かな凹凸が引っかかり、そのまま戻らなくなってしまう(ロックする)ことがあります。
ロックされた関節は、衝撃を吸収できなくなるため、周りの靭帯や筋肉に過剰な負担がかかり、炎症や痛みを引き起こすのです。
産後や加齢による「靭帯の緩み」
もう一つの要因は、関節を支える靭帯の強度不足です。
特に女性は、出産のためにホルモンの作用で骨盤周りの靭帯が緩むようにできています。
産後に腰痛(仙腸関節痛)が多いのは、緩んだ靭帯が関節を支えきれず、関節がグラグラと動きすぎてしまうことで、炎症が起きやすくなっているためです。
また、加齢や運動不足によってお尻の筋肉が衰えると、靭帯へのサポートが減り、同様に不安定な状態を招くことがあります。
「仰向けで寝ると痛い」のは、仙骨が体重で沈み込むのを、緩んだ靭帯が支えきれずに痛むケースが多いのです。
ロックを外し、安定させる!骨盤ケアの「生活の知恵」
仙腸関節障害を改善するには、噛み込んだ関節をスムーズにし、不安定な関節を安定させるアプローチが必要です。
関節の動きを取り戻す「骨盤揺らし体操」
ロックして動かなくなった仙腸関節を、優しく動かしてあげる知識です。
強い矯正は必要ありません。
仰向けに寝て、両膝を立てます。
膝を揃えたまま、ゆっくりと左右に倒します。
大きく倒す必要はありません。お尻が少し浮くくらいの範囲で、リズミカルに小さくゆらゆらと揺らします。
この小さな反復運動が、噛み込んだ関節に「遊び」を作り、潤滑油を行き渡らせる効果が期待できます。
痛みが出ない範囲で、寝る前などに30秒ほど行ってみてください。
骨盤を外から支える「ベルト固定」の活用
関節が緩んでグラグラしている場合や、痛みが強い時期には、道具の力を借りるのも賢い選択です。
「骨盤ベルト」を使用することで、靭帯の代わりに骨盤を締め、関節を安定させることができます。
重要なのは巻く位置です。ウエスト(くびれ)ではなく、もっと下、足の付け根にある骨の出っ張り(大転子)を通るように巻きます。
仙腸関節を物理的に圧迫して安定させることで、痛みが驚くほど軽減することがあります。
ただし、一日中巻きっぱなしにすると筋力が低下するため、動く時や痛い時だけに限定して使いましょう。
靭帯の負担を減らす「テニスボールほぐし」
硬くなったお尻の筋肉をほぐし、仙腸関節への張力を調整する方法です。
仰向けになり、お尻のえくぼ(仙腸関節の外側)あたりにテニスボールを置きます。
ゆっくりと体重をかけ、痛気持ちいい場所を探して30秒ほどキープします。
関節の真上(骨の上)をグリグリするのは避け、その横にある筋肉を狙うのがポイントです。
お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)が緩むと、関節にかかるねじれの力が抜け、本来の動きを取り戻しやすくなります。
まとめ:お尻の痛みは「土台のズレ」。数ミリの動きを整えよう
さて、今回は「仙腸関節障害の原因|治らない腰とお尻の痛みは『関節のロック』にあった」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
原因不明と言われた腰やお尻の痛みが、骨盤にある「仙腸関節」のわずかな動きの不具合、つまり「ロック」や「緩み」といった機能障害によって引き起こされている可能性があることを、ご理解いただけたかと思います。
その痛みは、あなたの体が「土台が噛み込んで動かないよ!」「支えが不安定だよ!」と教えてくれているサインなのです。
では、今日のポイントをまとめます。
- 仙腸関節障害は、骨盤のつなぎ目である仙腸関節が、機能不全(ロックや緩み)を起こして痛みが出る症状である。
- 片足重心や中腰などの偏った動作は、関節面にねじれの力を加え、ロック(引っかかり)を引き起こす要因となる。
- 産後や筋力低下による靭帯の緩みは、関節を不安定にし、仰向け時の痛みなどを招くことがある。
- 対策として、骨盤揺らし体操で動きをスムーズにすることや、骨盤ベルトで物理的に安定させることが、痛みの緩和に有効である。
目に見えない数ミリのズレが、生活に支障をきたすほどの痛みに繋がることがあります。
しかし、構造が分かれば、対処法も見えてきます。
まずは今日から、片足立ちをやめて両足で立ち、寝る前に骨盤をゆらゆらと揺らしてみてください。
錆びついた歯車が動き出すように、あなたの腰もスムーズさを取り戻していくはずです。
こころ鍼灸整骨院



