突然の激痛!ぎっくり腰の【正しい対処法】と絶対NGな行動
みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。
普段の生活で、突発的に腰の痛みを感じたことはありませんか?
朝起きたときになんとなく腰が重い、デスクワークで長時間座っているとズキズキしてくる…など、慢性的に発生することもありますよね。
実はその「いつもの腰痛」、甘く見ていると、後で「え、こんなことになるなんて…!」と後悔するような、ちょっと怖い未来が待っているかもしれません。
今回のコラムでは、多くの方が経験する「腰痛」を放置してしまうと、一体どんなことになってしまうのか、そして、そうならないためにはどうすれば良いのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
そもそも、なんで腰が痛くなるの?主な原因をチェック!
まず、どうして腰痛が起こるのか、その原因を知ることから始めましょう。
実は腰痛の原因は一つだけとは限らず、いくつかの要因が絡み合っていることが多いんです。
①長時間の同じ姿勢: デスクワークや車の運転などで、長時間座りっぱなしだと、腰の筋肉はずっと緊張したままです。
②悪い姿勢: 猫背や反り腰、足を組む癖なども、骨盤や背骨のバランスを崩し、腰痛の原因になります。
③スマホの使いすぎ: 下を向く姿勢が続くことで、首だけでなく、実は腰にも負担がかかっているんです。
④瞬間的な荷重: 重いものを持ち上げる際に腰だけで持ち上げようとすると、ぎっくり腰などを引き起こすことがあります。
⑤筋力低下: お腹周りや背中、お尻の筋肉が弱くなると、体をしっかり支えられなくなり、腰椎にかかる負担が増えてしまいます。
⑥ストレス: 精神的なストレスは、自律神経のバランスを乱し、全身の筋肉を緊張させやすくします。これが痛みを引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。
多くはありませんが、以下のような病気が腰痛の原因となっていることもあります。
①椎間板ヘルニア: 背骨のクッションである椎間板の中身が飛び出して神経を圧迫します。
②脊柱管狭窄症: 神経の通り道(脊柱管)が狭くなり神経が圧迫される病気です。「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」という、歩くと足が痛くなり休むと楽になる症状が特徴です。
③内臓の病気: 腎臓結石や婦人科系の病気などが、腰に関連痛を引き起こすこともあります。
このように、腰痛の原因は本当に様々です。自己判断は禁物ですね。
放置は絶対にダメ!腰痛が引き起こす恐ろしい「〇〇」とは?
さて、「いつもの腰痛」を放置してしまうと、一体どんな未来が待っているというのでしょうか?
その1:痛みが「日常」になる…慢性化と悪化のループ
「少し休めば治るだろう」と軽く考えて放置していると、最初はたまに感じていた痛みが、だんだんと頻繁に起こるようになり、ついには「慢性的な腰痛」へと進行してしまうことがあります。
慢性化すると、日常生活のあらゆる場面で痛みを感じるようになり、痛みをかばうことでさらに姿勢が悪くなり、症状が悪化するという負のループに陥ってしまうことも少なくありません。
その2:足がしびれる、力が入らない…神経へのSOSサイン
腰痛を放置し、原因となっている状態が悪化すると、腰の神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることがあります。
そうなると、お尻から足先にかけて、ピリピリとしたしびれや、ジンジンとした痛み、感覚が鈍くなる、力が入らないといった症状が現れることがあります。
これは一般的に「坐骨神経痛」と呼ばれる症状の一つです。
その3:歩くのも辛い…生活の質(QOL)の著しい低下
痛みが強くなったり、しびれや麻痺が進行したりすると、最終的には「歩く」という基本的な動作すら困難になることがあります。
これまで当たり前にできていたことができなくなり、生活の質(QOL)が著しく低下してしまいます。
その4:心にまで影響を与える精神的ダメージ
体の痛みは、心にも大きな影響を与えます。
終わりの見えない痛みや思うように動けない体は、気分を落ち込ませたり、イライラさせたり、ひどい場合には不眠やうつ病のような心の病気を引き起こしてしまうケースも少なくありません。
その5:重大な病気のサインを見逃すリスク
非常に稀なケースではありますが、腰痛の背景に、内臓の病気(例えば、がんや大動脈瘤など)や、感染症、骨折などが隠れていることがあります。
「いつもの腰痛だから」と自己判断で放置してしまうと、これらの重大な病気の発見が遅れてしまう危険性もあるでしょう。
見逃してはいけない「危険な腰痛」のサイン
以下の症状に一つでも当てはまる場合は、自己判断せずに、速やかに整形外科などの専門医を受診するようにしてください。
これらは「レッドフラッグサイン(危険信号)」と呼ばれています。
- 安静にしていても痛みが楽にならない、または夜中に痛みがひどくなる
- 足やお尻にしびれや麻痺がある、力が入らない
- 尿が出にくい、便が出にくい、または失禁してしまう(排尿・排便障害)
- 原因不明の体重減少が続いている
- 発熱が続いている(37.5℃以上など)
- 過去にがんの治療を受けたことがある
- 胸のあたりにも痛みがある
- 最近、転んだり、強くぶつけたりした(特に高齢の方など)
(参考:日本整形外科学会・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン2019」など)
「いつもと何か違うな」と感じたら、迷わず専門医に相談することが大切です。
「腰が痛い!」と感じたらどうする?早めの対処がカギ
実際に腰痛を感じてしまったら、何よりも大切なのは、やはり「早めに適切な対処をする」ということです。
1.まずは専門家に相談しよう
ぎっくり腰のような急性の痛みと、慢性的な痛みでは対処法が異なります。
自己判断せずに、まずは整形外科の先生や、私たちのような体の専門家に相談しましょう。
原因を特定し、適切なアドバイスや施術プランを提案してくれますから、自分の状態に合ったケアを心がけてください。
2.日常生活でできるセルフケアも大切
姿勢を意識する: 良い姿勢を保つように心がけましょう。
適度な運動を取り入れる: ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなど、無理のない範囲で体を動かしましょう。
体重管理も忘れずに: 適正体重を維持することも、腰への負担軽減につながります。
体を冷やさない工夫を: 体が冷えると痛みが悪化することがあります。
睡眠環境を見直す: 合わない寝具は腰痛の原因になることがあります。
私たち整体師・鍼灸師ができること
私たちのような整体師や鍼灸師は、腰痛でお悩みの皆さんに対して、以下のようなサポートをさせていただくことができます。
根本原因の追及: 丁寧なカウンセリングと検査を通じて、腰痛を引き起こしている根本的な原因を一緒に探っていきます。
構造医学に基づいたアプローチ: 体の土台である骨盤や背骨の歪みを調整することで、体全体のバランスを整え、腰にかかる不必要な負担を軽減していきます。
筋肉や関節へのアプローチ: 硬くなった筋肉を緩め、弱っている筋肉を活性化させ、関節の動きをスムーズにすることで、痛みの軽減や可動域の改善を目指します。鍼(はり)やお灸(きゅう)も効果的です。
再発予防のためのアドバイス: 日常生活で気をつけるべき姿勢のアドバイスや、ご自宅で簡単にできる効果的なストレッチ、簡単なエクササイズなどを具体的にお伝えし、痛みの出にくい体づくりをサポートします。
まとめ:腰痛を甘く見ず、早めの対処とケアを!
さて、今回は「腰痛を放置するとどうなるのか?」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
腰痛の原因は様々で、放置すると慢性化や神経症状、生活の質の低下、精神的な問題、さらには重大な病気の見逃しに繋がる可能性があります。
特に安静にしていても痛む、足のしびれや麻痺、排尿・排便障害などの「レッドフラッグサイン」には注意が必要です。
「たかが腰痛」と軽く考えず、ご自身の体からのサインを見逃さないようにしてくださいね。
こころ鍼灸整骨院